埼玉の司令塔SO松田力也、左膝前十字じん帯断裂から約7カ月ぶり実戦復帰「手応えもつかめている」

[ 2022年12月3日 22:06 ]

先発で復帰した埼玉の松田
Photo By スポニチ

 ラグビーリーグワン初代王者の埼玉(旧パナソニック)は3日、熊谷ラグビー場で東京SG(旧サントリー)と練習試合を行い、左膝前十字じん帯を断裂していたSO松田力也(28)が約7カ月ぶりに実戦復帰した。

 40分×3本の変則ゲームに10番で先発。左タッチライン際からのコンバージョンを決めるなど、軽快な動きを披露した。復帰戦ということもあり、1本目だけの出場だったが「まだまだいけると思った。ゲームにすんなり入ることができた」と回復ぶりをアピール。ロビー・ディーンズ監督も頼れる司令塔の復帰に「良いプレーをしていた。コンタクトに対する姿勢も良かった」と笑みがこぼれた。

 昨季最終節だった5月7日の東京ベイ戦のプレーで左膝前十字じん帯を断裂。手術後は、懸命なリハビリとトレーニングを重ねた。フッカー堀江翔太らを指導してきたアスレチックトレーナーの佐藤義人氏に師事。“ゴッドハンド”と名高い佐藤氏の施術を受けながら、“サトトレ”と呼ばれる独自のトレーニングに取り組んだ。「フィジカルはケガする前より強くなって戻ってくることができた。体全体のボリュームアップにつながった。自分の手応えもつかめている。良い6カ月だった」と松田。左太もも周りは、術後48センチほどだったというが、“サトトレ”効果で60センチまで到達したという。佐藤氏とベストな状態について話し合い、現在は57センチに調整し「筋肉(の質)が全然違う」と実感を口にした。

 離脱中はチーム内で山沢京平、来秋にW杯フランス大会を控える日本代表では李承信(神戸)、中尾隼太(BL東京)、山沢拓也といったメンバーが10番をつけてプレーしていた。ライバルたちの奮闘に刺激をもらいつつ「10番にこだわりを持ってやりたい」と正司令塔の座を譲る気はない。

 まずはリーグワン連覇を狙い、BL東京(旧東芝)との開幕戦(17日、熊谷)出場も視野に入れている。松田は「開幕から行く気満々。自信を持ってやりたい」と言葉に力を込めた。

続きを表示

2022年12月3日のニュース