王鵬 同学年ライバル豊昇龍撃破で再び首位タイ!あるぞ3代制覇快挙

[ 2022年11月25日 05:05 ]

大相撲九州場所   第12日 ( 2022年11月24日    福岡国際センター )

豊昇龍(左)をはたきこみで破る王鵬 (撮影・成瀬徹)
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 2敗の平幕・王鵬が1敗で単独首位に立っていた関脇・豊昇龍をはたき込みで撃破した。立ち合いで相手の出足を止めて流れをつくり、同学年で同じ18年初場所初土俵のライバルに快勝。10勝目を挙げ、2敗を守った高安を加えた3人がトップに並んだ。大関・貴景勝は錦富士を押し出して3敗を堅持。平幕の阿炎と輝とともに2敗勢を追う展開となった。

 勝ち名乗りを受け土俵を下りる瞬間、王鵬は「よし!」と小声でつぶやいた。出番は午後5時半過ぎ。角界に入って最も遅い時間帯の土俵にも「夢見ていた幕内上位で優勝争いもできてうれしい」と気負いはなかった。相手の動きを食い止め、タイミングよく体を開いてはたき込み。しっかり当たったことが勝因と分析した。

 同学年の豊昇龍は初土俵も同じだが、出世街道は常に先を越されてきた。「いざ戦うとなれば負けたくない相手」。高校時代の初対戦を含め、過去3勝1敗。幕下時代の18年秋場所以来、4年ぶりの対戦でも勝利し「勝ちたい気持ちは常に誰に対してもあるけど、気合は自然と入りましたね」と喜びを爆発させた。

 1敗のライバルを直接対決で引きずり降ろし、再び優勝争いのトップに並んだ。「燃えますし、毎日が楽しい」。62年前の九州で、祖父・大鵬は初めて賜杯を手にした。新入幕から6場所目というタイミングは祖父と全く同じ。父の貴闘力を合わせ、親子3代制覇という歴史的快挙が視界に入ってきた。

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2022年11月25日のニュース