時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑦ フェアウエーバンカーでの打ち方

[ 2022年11月25日 12:00 ]

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼⑦ フェアウエーバンカーでの打ち方
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 ティーショットを左右に曲げた場合、ライの悪いところから打つ機会が増えますが、その一つがフェアウエーバンカーです。時松隆光プロによれば、無理にグリーンに乗せることを優先するのではなく、グリーンの近くまで持っていき、次のアプローチでパーセーブを狙うのが得策だと言います。そのためには、どのような打ち方をするべきか、早速レッスンしてもらいましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ⑦

 常住 フェアウエーバンカーからミスをするアベレージゴルファーは少なくありません。時松プロはどのようなことを心がけていますか?
 
 時松 私もたまにミスをしますが、アゴを越えるかどうかの見極めが大切です。どんなにナイスショットをしても、アゴに当たってしまうと、もう一度バンカーから打つことになるからです。
 
 常住 ついグリーンに届くクラブを選択しがちですよね?
 
 時松 たとえば8番アイアンならグリーンに届きますが、球の高さ的にアゴに当たるかどうかが微妙だったとします。この場合は9番アイアン、もしくはピッチングウエッジを選択するのが賢明です。たとえグリーンに届かないにしても、グリーンの近くまでは運べるからです。アプローチとパッティング次第ではパーセーブの可能性も十分残されています。
 
 常住 アゴに当たれば、良くてもボギーですからね。正しいクラブ選択をしたとして、具体的な打ち方を教えて下さい。
 
 時松 基本的に避けたいのがダフりです。芝の上から打つ時以上にボールが前に飛んでいきません。確実にミートするには、クラブを短く持つこと。なぜなら、足場を安定させるために、多少足を砂の中に沈める分、通常よりもボールが体に近くなるからです。
 
 常住 確かにいつもと同じ長さで握って打つと、ボールの手前をダフりますね。
 
 時松 また、足場を固める際、右足よりも左足を深く沈めましょう。プロの場合、右足は埋めずに、あえて左足だけを埋めるぐらいです。そうすることで、左足下がりのライをつくり、ダフりにくくするわけです。このとき、ボールを通常よりも1個分右に置きます。
 
 常住 なるほど、確かに左足下がりのライだとダフりにくくなりますね。
 
 時松 実際、ボールの手前をダフる人のアドレスを見ると、両足を同じ分だけ砂に埋めていることが多いですね。
 
 常住 アベレージゴルファーの中には、左足下がりにしても、まだ手前をダフる人がいます。そういう人はどうしたらいいですか?
 
 時松 もっとボールを右に置くことをお勧めします。通常のボール位置がヘソの前だとしたら、フェアウエーバンカーではそれよりも1個分右に置きます。その位置でもダフる人は、右足親指の前ぐらいにセットしましょう。スイングの最下点を迎える前にボールをとらえるのでダフらなくなります。
 
 常住 なるほど。ただ、ボールを右に置き過ぎると薄く当たってトップになることもあると思いますが?
 
 時松 もちろん、その確率は高くなります。極端にボールを右に置くのは、あくまでもダフりが出て仕方がない人への対処法です。ボールを右に置いてトップが出るなら、少し中に入れるなど、微調整してみましょう。自分なりにボールをしっかりヒットできる位置を探すことがフェアウエーバンカーでは大切です。
 
 (取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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