坂本花織「うれしい気持ちでいっぱい」海外GP初制覇 フリーで2位突き放した

[ 2022年10月25日 04:35 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ最終日 ( 2022年10月23日    米マサチューセッツ州ノーウッド )

他を圧倒する演技で優勝の坂本花織は日の丸を翻す(撮影・長久保 豊)
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 女子はショートプログラム(SP)首位の坂本花織(22=シスメックス)がフリー首位の145・89点をマークし、合計217・61点で優勝し、GP通算3勝目を挙げた。海外開催のGPは初制覇。SP8位の松生理乃(18=愛知・中京大中京高)は体調不良で棄権した。アイスダンスのフリーダンス(FD)では、村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が100・01点で合計169・68点とし6位だった。

 スケートアメリカ5度目の挑戦で、坂本がついに表彰台の真ん中に立った。冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決めて勢いに乗り、歓声を浴びながら演技を披露。終盤の連続ジャンプでミスはあったが、140点台を引き出して合計で2位以下に10点差以上をつけた。過去2勝のGPはいずれも日本開催のNHK杯。海外では初めての優勝となり「うれしい気持ちでいっぱい」と声を弾ませた。

 昨季は北京五輪で銅メダル、世界選手権初制覇と飛躍のシーズンだった。達成感によるモチベーションの維持が心配されたが「北京五輪が始まる前から、まだまだ(競技を)続けることを決めていた。やめるとか休養する選択肢は全くなかった」という。今季はSP、フリーともに振付師を変更。新境地を開拓しようと挑戦の日々を過ごしている。

 「どうしてもGPファイナルに行きたいので、良かった」。次は第5戦NHK杯(11月18~20日)に出場予定。さらなる進化を続ければ、ファイナル初制覇も視野に入ってくる。

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2022年10月25日のニュース