陸上・桐生 トレーニング再開明かした 今後へ「いろんなことを伝えていきたい」

[ 2022年10月25日 20:27 ]

高校生に腿上げの手本を見せる桐生(左)
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 陸上男子100メートル元日本記録保持者で、6月の日本選手権後に休養を表明していた桐生祥秀(26=日本生命)が、トレーニングを再開したことを明かした。

 25日に地元滋賀で「カラダを動かす。ココロが羽ばたく。アシックスアスリートスペシャルレッスン」に参加。アスリートと部活生が交流するイベントで、立命館守山高の陸上競技部に所属する26人に練習法や走るポイントなどを細かく指導した。

 イベント後には報道陣の取材にも対応。「教えるということは、自分で練習が分からないと教えられない。自分にとっても良い経験になったので良かった」と振り返った。日本選手権後の4カ月近くにおよぶ休養を経て、活動を再開。今季は大会などには出場しないものの、練習に関しては「少しずつやり始めました。この10月後半(から)。本当に最近ですね」と語った。

 自身のYouTubeチャンネルでは、東洋大2年時に難病「潰瘍性大腸炎」と診断されたことも明かした26歳。今後に向けても思いをはせた。

 「いろいろなことを(YouTubeで)公表して、それ(公表)が引退の時だと“陸上生活、辛かったんだな”と思っちゃう人もいると思うけど。このタイミング、まだ現役を辞めていないタイミングが大事で。ここから先にいろいろことがあると思う。そういうときに“ああいうことがあったけど楽しかったね”という形で陸上生活を終えたら、丸く収まる…じゃないですけど。こういうことをやっていたんだよ、と言えるので。発表したタイミングは、これから自分が変わる部分でもある。いろんなことを伝えることを現役中もしていきたい」

 試合への復帰時期はまだ全くの白紙。自分自身と向き合い、コーチ陣とも話し合いながら方針を固めていく。 

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2022年10月25日のニュース