アメフト同大 日大再建した橋詰HCの初陣飾れず「強豪校の本気の当たりを…」

[ 2022年9月3日 21:34 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   同大2―41関大 ( 2022年9月3日    MKタクシーフィールドエキスポ )

<関大・同大>指示を出す同大・橋詰功ヘッドコーチ(中央) (撮影・亀井 直樹)
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 完敗したフィールドで、同大・橋詰功ヘッドコーチが電光掲示板を見返した。「どこであろうと、やっぱり負けるのは楽しくないですね」。2―41。試合を分析していた冷静な口調がその一瞬だけ、感情を帯びた。

 オフェンスがリズム良くドライブし、ディフェンスが集中力を保った第1Q。スコアレスで乗り切ると、第2Q1分35秒に相手のミスからセーフティーで2点を先行した。直後のシリーズ。自陣20ヤードと深い位置での守備にもかかわらず、最も警戒していたビッグプレーでたちまち逆転を許した。ギリギリのラインで平衡を保っていたバランスは崩れ、瞬く間に3TDを献上。後半も一方的に攻め込まれ、橋詰HCの初陣は終わった。

 「強豪校が秋に見せる本気の当たりをイメージできてませんでした。準備していたプレーをポンポンと出せている間は良かったけど、ライン戦も含めて、最後は力の違いが顕著に出てしまいました」

 課題を口にしながら、表情はどこまでも前向きだ。

 「できないなりに、最後まで一生懸命ブロックにいったりする姿勢は評価していい。成長できるチームになるんじゃないかな、と思います」

 悪質タックル騒動で空中分解した日大をまとめ、甲子園ボウルにまで導いた手腕。チームの風景は確実に変化している。

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2022年9月3日のニュース