二所ノ関親方が序ノ口Vの高橋に10戦全勝「まだまだやれる」左四つ、豪快投げ…“横綱・稀勢の里”健在

[ 2022年8月12日 16:03 ]

高橋に胸を出す二所ノ関親方
Photo By スポニチ

 茨城県阿見町の二所ノ関部屋で12日、稽古が行われ、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が序ノ口・高橋(23)を相手に10戦全勝と、元横綱の力を発揮した。

 2面の土俵を使った申し合い稽古が始まってから約30分経ったところで師匠が自ら土俵に入った。相手に指名したのは、名古屋場所で序ノ口優勝デビューを飾った高橋。日体大相撲部で昨年度主将を務めており、既に部屋の幕下力士と互角に渡り合う有望株だ。

 右四つ得意の高橋に対し、現役時代得意としていた左四つの相撲で圧倒した。がっぷり組み合ってから上手を切って出て寄り倒したり、攻めさせておいて左下手投げで転がしたり。引退から3年半経っているとはいえ、元横綱の実力を示すさすがの内容だった。「まだまだやれる。全力で倒してこいという感じ」と余裕の表情。「体が動く限りは少しでも。重みとか体で感じないと強くならないものもある。高橋も少しは感じたかな」と若手の成長を期待した。

 この日は東大生6人が見学に訪れた。東大の体験学習プログラムに吉本興業ホールディングス株式会社が参画し、その一環として「相撲部屋体験入門」が実施された。見学した東大生は「厳しい声が飛び交うイメージだったが、時に笑いながら親方が前向きな声かけをされていて厳しさと優しさを感じた。想像と違っていて驚いた」と、初めて見る相撲部屋の稽古に驚きの声。二所ノ関親方は「他の業種の人からいろいろな話を聞くことは勉強になると思う。力士たちも同世代ですから、意見交換ができればスキルアップにつながっていくのかな」と、同プログラムによる東大生とのさらなる交流と相乗効果に期待した。

続きを表示

2022年8月12日のニュース