羽生結弦さん「4A降りる姿を見ていただけるように死に物狂いで頑張っていきたい」 

[ 2022年8月11日 05:00 ]

練習に臨む羽生さん(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子の羽生結弦さん(27)は10日、公開練習後に先月19日のプロ転向会見以来となる合同取材に応じた。練習公開の意図や今後の活動構想、そして4回転半への思い…。主な一問一答は以下の通り。

 ――今回の練習公開の意図は?
 「自分がこれからプロとして活動していくにあたって、練習の光景とか4回転半についてもやっていくことを見せる機会ってなかなかないなっていうふうに思っていて。でも、それでも自分の練習やっぱ見たいなって思ってくださる方もいらっしゃいますし。そういう中で自分のアスリートらしさっていうか、根本的にある、さらに追求し続ける姿みたいなものを見ていただける機会になればいいなと思って、練習を公開するイベントをつくってみました」

 ――「SEIMEI」を選んだ理由は?
 「平昌五輪でSEIMEIのイメージがかなり強いと思うんですよね。あの時に本来したかった演技っていうのはやっぱり足首の状態含めて、なかなかできなかったですし。あの時まだ、そこまで確率が良かったわけではなかったので、今回、自分としてはあれから成長してるっていうところを見せたかったっていうのが一番強かったなって思います」

 ――「SharePractice」と名付けた理由は?
 「半角スペース入れないで“SharePractice”にしたんですけど。自分の中では一つの単語みたいな感じで、新しい造語みたいな感じで考えてます。皆さんと共有して、そこで一緒に戦っていけるみたいなものを考えた時に“Share”っていうのが一番自分らしいかな、と思って。イベントでありつつも、その戦い抜く姿を見てほしいっていうのもかなり趣旨、テーマとして大きかったので、練習という単語は絶対に外さずに“SharePractice”という名前に僕が決めました」

 ――YouTubeでは10万人以上が視聴した。
 「皆さんに“羽生結弦って根本的にこういう練習してるんだ”とか、フィギュアスケートって凄い華やかなイメージあると思うんですけど、いや、その中にこんなに泥くさい、本当に必死でもがいて練習してる姿があるんだなっていうのをちょっと見ていただきたいなっていうふうに思って。少しでもスケートに興味ない方でも見ていただけるようにしたいなと思って公開させていただきました」

 ――仙台でのホームリンクへの思いは?
 「地元を離れずにこうやって地元で練習して自分を高めていけるっていうことの特別な感情はあります。これからも僕自身もここで成長したいなって思いつつも、自分自身もその地元に貢献できるように、自分が大好きな故郷を少しでも支援していけるような活動も含めて頑張っていきたい」

 ――今後、宮城県での活動など計画していることは?
 「練習拠点としてはここがメインなのかなとは思ってます。あとは仙台とか宮城の中でショーができれば。やりたいなとは思っています」

 ――もういいんじゃないかと思う人もいるだろうという中で、あえて4回転半にチャレンジしたというのは?
 「そうですね。自分、夜中に練習してるんで、思ったように体動かなくて、凄い悔しかったんですけど。これからまた、どんどん練習していって、絶対に4A(4回転半)降りる姿を見ていただけるようにこれからも頑張っていきたいなと、死に物狂いで頑張っていきたいなと思います」

 ――今後の方針は決まってる?4回転半はプログラムの中で見せてくれるのか?
 「ある程度、年内のメドが立ってきました。実際に年内でこれをやりたいな、あれをやりたいなっていうのはちょっとずつ決まってはきていて。それのための練習もしています。ただ告知する時はまた改めて告知させていただこうかなっていうふうに思っているので、まだ内緒です(笑い)。4Aはできればやっぱプログラムの中で跳ぶ機会があったらなぁっていうふうには思ってます」

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2022年8月11日のニュース