服部道子氏 奈紗、アップライトに変えてショット安定

[ 2022年4月26日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー DIOインプラントLAオープン最終日 ( 2022年4月24日    カリフォルニア州 ウィルシャーCC=6447ヤード、パー71 )

通算15アンダーで米6勝目を挙げた畑岡奈紗(AP)
Photo By AP

 【服部道子の目】最終日の畑岡選手は安心して見ていられました。米ツアーは選手の実力が拮抗(きっこう)していて、接戦になる展開が多いのですが、その中で5打差の圧勝ですから本当に凄いなと思いました。

 勝因はショットの安定です。1番で10メートルのバーディーパット、15番でも10メートルのイーグルパットを決めるなど長いパットもよく入りましたが、それを引き出したのはショット。彼女はショットメーカーなので、ショットでリズムをつくることができると、パットのリズムも良くなります。

 今年はトップの位置を高くして、ややアップライトに上げるスイングに変えています。以前はフラット気味に上げていて、不調になると球が左右にばらついていました。アップライトにしたことで、フェードが打ちやすくなり曲がりも少なくなりました。予選落ちした前週は、それがうまくできていなかったのでしょう。2日目にアドレスで球の位置を体に近づけることで、アップライトに振れることに気付いて修正。それが爆発的なスコアにつながりました。

 前週の渋野選手の優勝争いも発奮材料になったはずです。この優勝で今度は他の日本人選手が“自分も”と刺激を受けているのではないでしょうか。(プロゴルファー)

続きを表示

2022年4月26日のニュース