第1シードのサンズとヒートが先勝 セルティクスはテータムの劇的なブザービーターで白星

[ 2022年4月18日 12:44 ]

ペリカンズとの初戦でサンズをけん引したポール(AP)
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 NBAは17日にプレーオフ1回戦初戦の4試合を各地で行い、リーグ最高勝率でポストシーズンに駒を進めた西地区第1シードのサンズ(64勝18敗)は、地元フェニックス(アリゾナ州)でプレーイン・トーナメントで2勝して勝ち上がてきた第8シードのペリカンズ(36勝46敗)を110―99(前半53―34)で下して先勝。一度もリードを許すことなく最大23点差をつけて初戦を白星で飾った。

 プレーオフ通算130試合目の出場となったクリス・ポール(36)が第4Q(31―28)での19得点を含む30得点と7リバウンド、10アシストをマーク。デビン・ブッカー(25)も25得点と8アシスト、ディアンドレ・エイトン(23)は21得点と9リバウンド、4ブロックショットを挙げるなど先発の3本柱が活躍してペリカンズを寄せつけなかった。

 ペリカンズではC・J・マッカラム(30)が25得点、ヨナス・バランチューナス(29)が18得点と25リバウンド(うちオフェンス13本)を稼いで第4Q序盤では一時6点差まで詰め寄ったが、試合をひっくり返すまでには至らなかった。

 東地区第2シードのセルティクス(51勝31敗)は第7シードのネッツ(44勝38敗)に115―114(前半61―61)で競り勝って白星発進。試合は大接戦で、セルティクスは第3Q終了時点で11点をリードしていたものの第4Q残り45・9秒にこの日39得点を挙げたカイリー・アービング(30)に3点シュートを決められて111―114と3点差をつけられた。

 しかしその7秒後にジェイレン・ブラウン(25)がレイアップを決めて1点差。残り15秒でネッツのケビン・デュラント(33)が正面からの3点シュートを失敗すると、リバウンドをキープしたアル・ホーフォード(35)からデリック・ホワイト(27)→ブラウン→マーカス・スマート(28)とボールをつないだ。そしてシュートフェイクから2人をかわしたスマートが、正面からペイント内にカットしたジェイソン・テータム(24)にパス。この日31得点のテータムは体をスピンさせてアービングのマークをかわしたあとゴール下でシュートをねじ込み、コートにいた5人全員がボールをつなぐ形で劇的なブザービーターとなった。

 東地区第1シードのヒート(53勝29敗)はマイアミ(フロリダ州)で第8シードのホークス(43勝39敗)に115―91(前半59―40)と快勝。ベンチから出たダンカン・ロビンソン(27)がチームのプレーオフ記録となる8本の3点シュート(試投9本)を決めて27得点を稼ぎ、2シーズンぶりにプレーオフの初戦を制した。

 プレーイン・トーナメントでペリカンズ同様に2勝して第8シードとなったホークスは最大32点差をつけられて完敗。今季リーグ6位の28・4得点をマークしたガードのトレイ・ヤング(23)は、放った7本の3点シュートをすべて失敗して今季自己最少の8得点。フィールドゴール(FG)の成功は12本1本で、成功率8・3%は2019年1月23日のブルズ戦に並ぶ自己ワーストとなった。 

 昨季の覇者で2年連続で東地区の第3シードとしてポストシーズンを迎えているバックス(51勝31敗)は地元ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で第6シードのブルズ(46勝36敗)を93―86(前半51―43)で退けて先勝。ヤニス・アデトクンボ(27)が27得点と16リバウンドを稼ぎ、このカードは今季5戦5勝、ここ18戦では17勝目を挙げて相性のいいところを見せた。

 バックスはファイナルを制した昨季のプレーオフ4シリーズのうち初戦を3回落としていたが今季は白星スタート。ブルズはセンターのニコラ・ブーチェビッチ(31)が24得点と17リバウンドを記録したものの、チームの3点シュート成功は37本中7本(成功率18・9%)にとどまった。

 <17日の結果>
 ▼東地区1回
(1)*ヒート(1勝)115―91(8)ホークス(1敗)
(2)*セルティクス(1勝)115―114(7)ラプターズ(1敗)
(3)*バックス(1勝)93―86(6)ネッツ(1敗)
 ▼西地区1回戦
(1)*サンズ(1勝)110―99(8)ペリカンズ(1敗)
 *はホームチーム、カッコ内の数字は地区内シード順

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