沖学園コンビ・石塚祥利&長野泰雅 ABEMAツアーで旋風を巻き起こす

[ 2022年4月12日 07:31 ]

「i Golf Shaper Challenge in筑紫ケ丘」に挑む沖学園卒コンビの石塚(右)と長野は健闘を誓い合う
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 沖学園コンビがABEMAツアーで旋風を巻き起こす。男子ゴルフ下部ツアーの今季第2戦「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ケ丘」は4月20日から3日間、福岡県那珂川市の筑紫ケ丘ゴルフクラブ(7101ヤード、パー72)で開催される。福岡・沖学園高出身の石塚祥利(19=芥屋)と長野泰雅(18=福岡地行)はともにプロとして初参戦。148選手が争う九州での同ツアー開幕戦で頂点を狙う。

 フレッシュなプロ2人が地元でのツアー戦に初参戦する。ショットは右打ち、パットは左打ちとユニークなスタイルで活躍する石塚は「昨年3勝を挙げた同学年の久常涼プロに負けないようなパワフルなゴルフをしたい」と同ツアーでの複数回優勝を誓う。ルーキープロの長野も「プロは賞金額がステータスになるのでしっかり稼げるプレーをしたい」と目を輝かせた。

 石塚と長野は沖学園高ゴルフ部だった2019年の茨城国体にともに福岡県代表として出場し、ゴルフ少年団体で全国制覇。個人戦では長野が優勝、石塚が3位に入るなどの活躍を見せた。石塚は高3だった翌20年11月のPGA(日本プロゴルフ協会)プロテストに合格。高校卒業を待ってプロ活動をスタートさせた。長野も高3の昨年、ジャパンゴルフツアー(JGTO)のクオリファイイングトーナメント(QT)を受験。3次テストで落ちた(172位)が直後にプロ宣言。今春プロデビューを果たした。

 今季の2人はここまで破竹の勢いだ。2月のがんばれ大牟田プロ・アマゴルフ(1日競技)はともに65をマークして首位に並んでフィニッシュ。規定(マッチングスコアカード方式)によって石塚が優勝し、長野は2位となった。3月の東急大分オープン(1日競技)では長野が6アンダー、66で回り首位に並んだシード選手・比嘉一貴とのプレーオフを制して優勝。石塚も優勝争いに加わった(最終4打差の13位)。

 さらに4月7、8日に開催されたトヨタカップでは香妻陣一朗、稲森佑貴、古川雄大、秋吉翔太らの強豪シード選手を抑えて石塚が2日間、首位を守り優勝。長野は8位に入った。春の地区オープンで2人は大活躍。この勢いでツアーでの上位争いを目指している。

 昨年は出場エントリーしながら直前の新型コロナPCR検査で石塚の陽性が判明。アマで出場予定だった長野は濃厚接触者となり、ともに欠場を余儀なくされた。それだけに気合いが入る仕切り直しのチャレンジ。「筑紫ケ丘のコースは狭いのでティーショットに気をつけたい。グリーンは固くて速いので高い球が必要で、ピンの手前から攻めることがキーになる」と石塚。長野は「コースは狭く短いイメージ。ティーショットが打ちにくい南8番が自分にとって鬼門なので慎重に攻めたい」と攻略を狙う。快進撃の19歳・石塚、18歳・長野の沖学園コンビが2022年ABEMAツアー九州初戦にチャレンジする。

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2022年4月12日のニュース