北京五輪6位スマイルジャパンが総括会見 大澤は去就未定、全日本中止で39歳久保はこのまま引退

[ 2022年3月8日 14:48 ]

日本代表「スマイルジャパン」の選手たち(AP)
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 北京冬季五輪のアイスホッケー女子で初の決勝トーナメント進出を果たし、6位に入賞した日本代表「スマイルジャパン」の飯塚祐司監督らが8日、オンライン形式で報告会見を開いた。北京では1次リーグB組を3勝1敗、勝ち点9の1位で通過したものの、準々決勝では世界ランキング3位のフィンランドに1―7の完敗。飯塚監督は「まだ世界の壁は厚くて高いというところで大会を終えたが、これまでの大会に比べて前進と成長を感じる大会になった」と総括した。

 飯塚監督は「予選リーグではパススピードやボディーコンタクトも通用したが、フィンランド戦では通用するまでいかなかった。判断のスピードやパックの運び方もまだまだ足りなかった」と指摘。その上で「やってきたことを継承して、さらに上積みをしていけばいい結果が出ると思う。日本人でもここまでできたことに自信を持って成長してもらえれば」と今後に期待を寄せた。

 主将のFW大澤ちほは「世界の壁は高いと痛感させられたが、4年間積み上げてきたことを出せた。日本女子アイスホッケーが築き上げたことを証明できた、とても意味のある大会だったと感じている」と話した。今後については現役を続けるかどうかも含めて未定とし、「自分が舞台に立つイメージはできていないけど、4年後(ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪)に日本が今よりも強いチームになっていてほしいとは思う」と若手の成長への期待感を口にした。

 39歳のFW久保英恵は現役最後の舞台となった北京五輪について、1次リーグ1位通過を決めたチェコ戦のPS(ペナルティーショット)が「久保英恵健在というところを見せられたと思う」と振り返った。今月18~21日に予定されていた全日本女子選手権(帯広市など)が中止となって“凱旋試合”の機会が失われ、所属する西武での13日の練習で現役生活を終えるという。今後については「スクールは続けていくと思うけど、今後はまだ決まっていない」と明かし、「長い競技人生は一人じゃなしえなかった。小さい頃から両親に迷惑もかけたし、大人になってからも(一時)引退も含めて周りに迷惑をかけた。北京では感謝の気持ちを持ってプレーしようとやった。感謝の気持ちが携わった方々に伝わっていればいいと思っている」と、すがすがしい表情で話した。

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2022年3月8日のニュース