東京オリパラは成功と世界の65%が評価と橋本会長が紹介「国際公約守れた」「無謀な賭けではなかった」

[ 2021年12月22日 15:48 ]

橋本聖子会長
Photo By スポニチ

 東京五輪・パラリンピック組織委員は22日、都内で理事会を開いた。冒頭のあいさつで橋本聖子会長は「大会終了から早くも3カ月、スポーツ界をはじめ内外の多くの方々から大会を大変高く評価いただいている」と国際オリンピック委員会(IOC)や各国オリンピック委員会(NOC)などから賛辞が寄せられていると紹介。大会後の世界各国1万人を対象としたアンケートでは65%が「大会は成功」、国内の世論調査でも6~8割が「良かった」と回答があったと明かした。「大会前は大変厳しい意見をいただいたが、それらも踏まえて真摯(しんし)に準備を進め、最終的にはコロナ禍の厳しい状況でも大会開催という国際公約を守る結果を残せたことは、後世に残る日本の国際的評価にとって良いことだったと考えている」と自賛した。

 年内最後の理事会では現時点での経費の見通しについて各理事に説明があり、大会の振り返りも報告して意見を求める。橋本会長は大会閉会後、東京都内の新型コロナウイルス感染者が66日連続で50人を下回る状況であることから「大会前に一部の専門家からは、オリ・パラを開催すれば人々の気が緩み、人流が増大する、開催により秋には感染爆発が起こる、などの指摘をいただいた。しかし、そのようにはならなかったのではと考えている。実際のデータを基に、大会開催が感染拡大に直接的、間接的につながったことは考えられないとの評価をいただいている」と説明。「勝ち目の薄い無謀な賭けに臨み、ただ幸運でそれに勝ったということではなく、科学的なシミュレーション、テストに基づく実地検証、それらを踏まえた着実な計画を実行があったからこそ、安全な大会をやりとげることができたと考えている。大会はコロナ下での最初の世界的イベントを、コロナと戦いつつ、安全を確保した上でしっかり開催できるという証になった。これらのことを客観的に、事実に基づき、記録に残すことは振り返りの重要なポイントとの1つと思っている」と強調した。

続きを表示

2021年12月22日のニュース