羽生結弦、今が「一番うまい」から諦めない4回転半の夢、北京五輪も「譲る気はない」

[ 2021年12月23日 00:51 ]

<全日本フィギュア開会式・抽選会>SPの滑走順抽選に臨む羽生結弦(小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、23日開幕の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)で今季初戦を迎える。

 22日午後11時40分からのフジテレビのニュース番組「FNN Live News α」でインタビューが放送され、22年北京五輪を目指すことを初めて明言した。

 全日本のフリー(26日)で、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ=4A)に挑む。「4Aの習得への道がつながっているのであれば、全力でここで取りにいかないといけない。ここで4Aを諦めているわけじゃないですけど。でも、本気で五輪を狙ってもいいのかなと思っています」と明かした。

 自身3度目の夢舞台に対する思いについて、「変わったのが昨日(21日)なんで、自分の中で。だから、まだフワフワしているんですけど」とした上で「でも、今のところ譲る気はないです」と力を込めた。

 4回転半はまだ成功していない。21日の猛練習でも惜しいジャンプには到達したが、「降りきれなくて」と言う。羽生は自身に問いかけた。「ほんとに終わるの、おまえ?」。答えも、自分の中にあった。「一番うまいんですよ、今。僕の中で一番うまいんですよ。だから諦めたくない」。そして、「もし、五輪に僕の目指す道のゴールがあるのであれば、今はそれを全力で取らないといけない」と続けた。

 「右足関節靱帯損傷」で11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯とロシア杯を欠場。全日本は今年4月の世界国別対抗戦以来、約8カ月ぶりの実戦となる。ショートプログラム(SP)は24日に24番滑走で登場、フリーは26日。超大技と夢舞台への意欲を高め、羽生が決戦のリンクに立つ。
 

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