バレーボール高橋藍 イタリア挑戦決定後初の公式戦で思い語る「引っ張っていける軸となる存在に」

[ 2021年12月1日 14:50 ]

バレーボール全日本大学選手権   日体大3―2慶大 ( 2021年12月1日 )

<日体大・慶大>第3セットから途中出場した高橋
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 2回戦が都内各地で行われ、今夏の東京五輪日本代表で、イタリア1部のパドバに加入することが決まった日体大の高橋藍(20)は第3セットから途中出場し、10得点だった。チームはフルセットの末、3―2(25―16、23―25、27―29、25―23、15―8)で制し、2日に行われる3回戦に進出した。

 さすがの貫禄だった。最終第5セット、最後は高橋が強烈なサービスエースを披露し、勝利を決めた。11月29日にイタリア挑戦を発表してから初の公式戦。体力温存もあって第3セット14―14からの登場だったが「スタートでいくつもりで気持ちをつくっていたので、問題なかった」と拮抗した試合の流れを変えた。

 イタリア挑戦への思いは高校時代から抱いていたが、石川祐希(25=ミラノ)と東京五輪を戦って、より強くなったという。石川も中大時代からイタリアで挑戦を重ねてきた。「石川選手との差は、世界の経験の差。落ち着いているし、いろいろな引き出しがある」と高橋。東京五輪を経験し「自分がまだまだ世界に対する力を持っていないと感じた」と打ち明け、「世界の高さに対する自分自身のスキル、前衛でのスパイクの決定率を上げるところをどんどん追求していきたい」と見据えている。

 今後は全日本大学選手権後にイタリアへ向かう予定で、今季終了となる来年4月頃まで現地で過ごす。2年生の高橋は、現地で日体大のオンライン授業を受けながら、語学の勉強にも挑戦していく予定だ。イタリア挑戦は3年後に控える24年パリ五輪でメダルを獲得するため。「自分がチームを引っ張っていける軸となる存在にならないといけない」。今年5月に国際試合デビューしたばかりだが、日の丸を背負う覚悟を語った20歳。まずは、全日本大学選手権の優勝を置き土産にするため、全力を尽くす。

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2021年12月1日のニュース