奈紗 米賞金女王あと1打届かず…岡本綾子以来34年ぶりの快挙逃すも「納得いく内容」

[ 2021年11月23日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー CMEツアー選手権最終日 ( 2021年11月21日    フロリダ州 ティブロンGC=6556ヤード、パー72 )

笑顔を見せる畑岡(AP)
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 首位で出た畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は9バーディー、1ボギーの64で通算22アンダーに伸ばしたが、1打及ばず2位で今季最終戦を終えた。日本勢で87年の岡本綾子以来となる賞金女王はならなかった。世界ランキング2位の高真栄(26=韓国)が首位から63で回り通算23アンダーで今季5勝目、通算12勝目を挙げ3年連続の賞金女王に輝いた。笹生優花(20=ICTSI)は通算3アンダーの48位だった。

 今季最後のラウンドを64で終えた畑岡は「負けてしまったけど、納得いく内容だった。自分らしいプレーで終わることができた」と充実感をにじませた。

 1番で高真栄にリードを許すも、2番で3メートル、3番で7メートルを沈めて連続バーディーで食らいつく。6番パー5はアプローチミスから落としたが、7番で取り返す。9番から3連続バーディー、終盤4ホールでは3バーディーを奪った。1打届かなかったが「8アンダーを出して勝てないならしようがない。最終戦にふさわしい戦いだった」と納得した。

 勝てば日本勢では87年の岡本綾子以来34年ぶり2人目の賞金女王。快挙は逃したが、48万ドル(約5472万円)を加え、年間賞金は190万1081ドル(約2億1672万円)で、自己最高の賞金ランク3位に入った。

 米ツアー参戦5年目の今季は優勝2回。一方で6月の全米女子オープンはプレーオフで笹生に敗れ、東京五輪は9位。「目標の試合にピークを持っていくのは、簡単ではなかった」と振り返った。

 《3度目トップ10》米ツアー17勝を誇る岡本綾子の他にも米ツアーの賞金女王に近づいた日本人がいた。小林浩美は初優勝を含む2勝を挙げた93年にランク8位になった。米ツアー9勝の宮里藍は09年から3位、10年6位、11年8位、12年5位と4年連続でトップ10入りを果たした。畑岡は18年と20年に5位になっており今回が3度目のトップ10入りとなる。

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