元ペイトリオッツのパトリック・チャンが暴行容疑で起訴される　スーパーボウルで3回優勝

罪状認否のために出廷した元ペイトリオッツのパトリック・チャン（AP）
Photo By ＡＰ

　今季開幕前に現役を引退していたNFL元ペイトリオッツのセーフティーで、スーパーボウルでは3度の優勝に貢献しているパトリック・チャン（34）が女性への暴行容疑で起訴された。

　AP通信によれば、マサチューセッツ州ボストン郊外のノートン在住のチャンは25日、同州ミルトンで女性を押し倒したあと顔を殴り、携帯電話などを壊したとして検察側は26日に起訴。裁判所に婚約者や家族らとともに罪状認否のために出廷したチャンは容疑については否定し、婚約者の女性も「最初に殴ったのは彼女の方」と“無実”を主張したが、「長期間にわたって態度が不安定で暴力的だった」という被害者の訴えを受理した裁判所側ではチャンに対して接近禁止命令を出した。

　ジャマイカ出身のチャンはオレゴン大から2009年のNFLドラフトでペイトリオッツに2巡目（全体34番目）で指名されてNFL入り。現在バッカニアーズに在籍しているQBトム・ブレイディー（44）らとともに2015、17、19年のスーパーボウル制覇に貢献していた。1年だけ在籍したイーグルス時代を含め、NFLでは12シーズンにわたってプレーを続け、通算では153試合に出場。ポストシーズンでも23試合に出場するなど、ペイトリオッツ守備陣の中心選手として活躍した。

　チャンは定期的な検査を受けることを条件に不起訴にはなったものの、今年になってニューハンプシャー州でコカインの不法所持が明らかになり、40時間の奉仕活動を行っている。なお被害を受けたとされる女性とチャンとの関係は明らかになっていない。