2週連続優勝狙う渋野は4打差5位発進「スタートダッシュは良かった」 女子ゴルフ富士通レディース

[ 2021年10月15日 20:43 ]

富士通レディース第1日 ( 2021年10月15日    千葉県 東急セブンハンドレットクラブ=6659ヤード、パー72 )

<スタンレーレディース・初日>13番、パーセーブし笑顔を見せる渋野日向子(撮影・西尾 大助)
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 先週のスタンレー・レディースで1年11カ月ぶりのツアー5勝目を挙げ、初の2週連続優勝を狙う渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67で回り首位と4打差の5位につけた。

 好発進にもかかわらず、渋野は浮かない表情だった。「スタートダッシュは良かったと思うけど、内容的にはショットの安定感が欠けていて、気持ち悪い感じでずっと回っていた」と複雑な胸中を明かした。

 スタート前の練習からショットの当たりが悪く、ティーショットもアイアンショットも距離が10ヤードほど落ちていたという。

 出だしの1番パー5。フェアウエーから放った第3打はグリーンを捉えたものの、ピンよりも10ヤード近く手前に止まった。

 「今日は(距離が)合わないんだろうな」と苦戦を予感した。2番でも第2打が短くなった。「自分の打った感触では凄く飛んでいないというのが多かった」と振り返った。

 迷いながらのラウンドで頼りになったのが佐藤賢和キャディーだ。12番の第2打はピンまで130ヤード。渋野は「フォローだから123ヤードを打つ感じで」と考えていたが「120ヤードでいいよ」という相棒の助言を信じて9Iで気持ち良く振り抜き、3メートルにつけてバーディーを奪い「ラフのフライヤーの見分け方とか、風の計算とか、相談できるので心強い」と感謝した。

 先週のスタンレー・レディースではハウスキャディーと組んで1年11カ月ぶりに優勝したが、今大会は石川遼、イ・ボミのバッグも担ぐベテランとのコンビで自身初の2週連続優勝を目指す。

 首位とは4打差。先週の初日よりも1打ビハインドは少ない。「狙えない位置ではない。明日も淡々とゴルフできれば最終日を良い位置で迎えられる」。冷静な言葉に余裕が漂う。

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2021年10月15日のニュース