池田勇太、6人目の日本OP3勝へ首位浮上「大勢の人がいる前で優勝がしたい」

[ 2021年10月15日 17:32 ]

<日本オープン第2日>8番、ティーショットを左に曲げ、ギャラリーの見つめるなかナイスリカバリーを見せる池田勇太(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの国内メジャー今季最終戦、日本オープン(賞金総額2億1000万円、優勝賞金4200万円)は15日、滋賀県栗東市の琵琶湖CC琵琶湖・三上C(6986ヤード、パー71)で第2ラウンドを行った。

 首位に2打差の3位からスタートした池田勇太(35=フリー)が6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算11アンダーで7月の日本プロ選手権3日目に続く今季3度目の首位に浮上した。

 新型コロナウイルスの影響により日本オープンとしては2年ぶりの有観客試合。16番パー5(529ヤード)ではグリーン右バンカーからの第3打を50センチに寄せるスーパーショットでバーディーを奪い、ギャラリーの熱い拍手を誘った。
 
 「この大会が日本オープンというメジャーであることは重々承知してるけど、そんなことより大勢の人がいる前で優勝がしたい。オレたちは人に見せるのが仕事だから」
 
 ギャラリーの中にはベビーカーを押しながらアップダウンの激しいコースを全18ホール“完走”した熱心なファンもいた。そんな熱い視線に応える6バーディー。“見せる男”面目躍如となる首位奪取だった。

 2009年の日本プロ選手権でツアー初優勝を果たして以降、2019年のミズノ・オープンまで11季連続で勝ち星を積み重ねてきた。これは青木功、片山晋呉に並ぶ歴代2位の記録。この大会に勝てば、12季連続(2020、21年は統合シーズン)となり、尾崎将司の15季連続に続く単独2位に浮上。通算勝利数も22まで伸ばし、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、杉原輝雄、倉本昌弘、尾崎直道、片山晋呉に続く8人目の永久シードにあと3勝。「レジェンド」と呼ばれる名選手にまた一歩近づくことになる。

 今大会は過去2勝。14年にはこの日同組だった小平智、17年には当時アマチュアだった金谷拓実の挑戦をともに1打差で退けた。このまま逃げ切れば、宮本留吉、小野光一、中村寅吉、尾崎将司、中嶋常幸に続く6人目の日本オープン3勝。「この流れにしっかり自分を合わせていきたい」。残り2日間。巨大な壁として若手の挑戦を受ける。 

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