みなみ　今回こそ勝つ！単独首位浮上　悲願のメジャー初制覇へチップイン2度決めた

女子ゴルフツアー　日本女子オープン第3日 （ 2021年10月3日    栃木県　烏山城CC二の丸・三の丸C＝6550ヤード、パー71 ）

18番、チップインバーディーを決めガッツポーズの勝（撮影・西尾　大助）
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　2位から出た勝みなみ（23＝明治安田生命）が1イーグル、2バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで単独首位に躍り出た。西郷真央（19＝大東建託）が1打差の2位。前日首位の西村優菜（21＝スターツ）は73で3位に後退。66と伸ばした渋野日向子（22＝サントリー）が4アンダーの6位に急浮上した。東京五輪銀メダリスト稲見萌寧（22＝都築電気）は77と崩れて47位となっている。

　大歓声が響いた。最終18番。グリーン手前から15ヤードのアプローチを、勝が58度のウエッジでカップに沈めた。「自分でもちょっと鳥肌が立った」。チップインバーディーフィニッシュで首位に立ち、拳を突き上げた。

　チップインは1度ではなかった。最初にスコアが動いた、5番パー5だ。第2打をグリーン手前に運び、残り8ヤードから58度のウエッジで放り込み、イーグルも決めた。

　15歳の時、14年KKT杯バンテリン・レディースで初優勝して以来ツアー5勝を積み上げたが、メジャーは未勝利。日本女子オープンではまだトップ10入りがない。今年と同じ烏山城CCで開催された16年大会は2日連続77を叩いて通算12オーバーで予選落ちした。

　14年日本ジュニア、15年日本女子アマで優勝し、15年日本女子オープンでローアマ。日本女子オープンで優勝し、4つのタイトルを獲得すれば、宮里藍、諸見里しのぶに続く史上3人目の快挙となる。「この大会は悔しい思いをしてきた。本当に勝ちたい。その一言です」。悲願達成に向けて強い思いを口にした。