ブレイディーが古巣ペイトリオッツに勝利 通算パス獲得は歴代1位 全32球団から白星

[ 2021年10月4日 13:15 ]

敵地となったジレット・スタジアムのファンとハイタッチをかわすブレイディー(AP)
Photo By AP

 NFLは3日に各地で第4週の14試合を行い、昨季のスーパーボウルを制したバッカニアーズは敵地フォックスボロ(マサチューセッツ州)でペイトリオッツと対戦。QBトム・ブレイディー(44)は2000年から20シーズン在籍してスーパーボウルを6回制した古巣との初対戦(昨季は対戦なし)とあって全米の注目を集めた。

 有利と見られていたバッカニアーズは苦戦。しかしリードする側が6回入れ替わるシーソーゲームを19―17(前半6―7)で制して今季の成績を3勝1敗とした。

 ブレイディーは43回中22回のパス成功で269ヤードを記録したもののTDはなし。パスによるTDがなかったのは、昨年11月8日のセインツ戦以来、プレーオフを含めて15試合ぶりとなったが、古巣に勝ったことで全32チームから白星をもぎとった(史上4人目)。また第1QにWRマーク・エバンス(28)にパスを通したところで21季通算のパス獲得が8万359ヤードとなって、昨季限りで引退したドリュー・ブリーズ(前セインツ)が保持してたNFL記録(8万358ヤード)を更新。試合終了の段階で通算パス獲得は8万560ヤードとなった。ただしペイトリオッツを過去6回、スーパーボウル優勝に導いたブレイディーが快挙を達成したにもかかわらず、試合会場となったジレット・スタジアムでは、新記録樹立のアナウンスは流れなかった。

 キッカーのライアン・サコップ(35)は第4Q残り1分57秒での48ヤードを含めて4つのFGを成功。バッカニアーズは前週のラムズ戦では24―34で敗れたが連敗は喫しなかった。

 ペイトリオッツは連敗で1勝3敗。この試合7度目の逆転を狙って第4Qの残り55秒、ニック・フォーク(36)が56ヤードのFGを試みたがボールは左のポストに当たって跳ね返って失敗。ドラフト全体15番目に指名されてブレイディーの“後継者”となっているアラバマ大出身のQBマック・ジョーンズ(23)は、40回中31回のパス成功で269ヤードと2TDを稼いだが、勝利には届かなかった。

 一方、昨季のスーパーボウルに出場したチーフスは敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)でイーグルスを42―30(前半21―13)で退けて2勝2敗。前週のチャージャーズ戦の試合後に体調不良を訴えて病院に搬送されていたアンディー・リード監督(63)はチーフス(9季目)ではプレーオフを含めて通算100勝目(45敗)を挙げた。同監督は14季率いたイーグルスでも140勝(102敗)をマークしており、異なる2チームでともに100勝以上を記録した史上初めての指揮官となった。

 なおパンサーズ、ブロンコス、ラムズが敗れたために第4週を終えて全勝はカージナルス(4勝)と4日のマンデーナイトでチャージャーズと顔を合わせるレイダース(3勝)の2チームのみ。ジャガーズとライオンズはともに4戦全敗でまだ白星を挙げていない。

 <第4週の結果<
 ▼9月30日
*ベンガルズ(3勝1敗)24―21ジャガーズ(4敗)
 ▼10月3日
ワシントン34―30*ファルコンズ(1勝3敗)
*ビルズ(3勝1敗)40―0テキサンズ(1勝3敗)
*ベアーズ(2勝2敗)24―14*ライオンズ(4敗)
*カウボーイズ(3勝1敗)36―28パンサーズ(3勝1敗)
コルツ(1勝3敗)27―17*ドルフィンズ(1勝3敗)
*ブラウンズ(3勝1敗)14―7バイキングス(1勝3敗)
*ジャイアンツ(1勝3敗)27―21セインツ(2勝2敗)
*ジェッツ(1勝3敗)27―24(延長)タイタンズ(2勝2敗)
*チーフス(2勝2敗)42―30*イーグルス(1勝3敗)
シーホークス(2勝2敗)28―21*49ers(2勝2敗)
*レイブンズ(3勝1敗)23―7*ブロンコス(3勝1敗)
*パッカーズ(3勝1敗)27―17スティーラーズ(1勝3敗)
カージナルス(4勝)37―20*ラムズ(3勝1敗)
バッカニアーズ(3勝1敗)19―17*ペイトリオッツ(1勝3敗)
 ▼10月4日
*チャージャーズ(2勝1敗)―レイダース(3勝)
 *はホームチーム

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月4日のニュース