バスケ女子日本代表 中国破り史上初の5連覇!五輪後就任の恩塚監督、早速公式戦初タイトル

[ 2021年10月4日 05:30 ]

バスケットボール 女子アジア杯最終日   日本78ー73中国 ( 2021年10月3日    ヨルダン・アンマン )

<日本・中国>アジア杯5連覇を達成し、表彰式で喜ぶ女子日本代表(国際バスケットボール連盟提供)
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 決勝が行われ、世界ランク8位の日本が同7位の中国に78―73で競り勝ち、大会史上初の5連覇を達成した。ポイントガードの宮崎早織(26=ENEOS)が26得点11アシストの活躍。大会MVPには赤穂ひまわり(23=デンソー)が選ばれた。今大会は銀メダルを獲得した東京五輪の疲労を考慮してベテラン勢の招集を見送り、26歳以下でチームを構成。五輪後にコーチから昇格した恩塚亨監督(42)は初の公式戦でタイトルを手にした。

 米国に屈した東京五輪決勝から56日。24年パリ五輪への再出発となる大会で、女子日本代表がアジアの頂点に立った。4連覇は韓国、中国も達成しているが、5連覇は大会史上初の快挙。恩塚監督は「アジリティー(俊敏さ)で高さを凌駕(りょうが)する」とのコンセプトで初タイトルを手にした。

 激戦を制した。最終Qで一時7点リードを許したが、林の速攻などで反撃。残り1分2秒で1点ビハインドも、最終盤の攻防で競り勝った。前回19年大会決勝と同カード。3点差で勝利した相手を返り討ちにした。武器の3点シュートが成功率24・1%に低迷する中、粘り強い戦いを披露。司令塔の宮崎が26得点11アシストの活躍でチームを引っ張り「最高なチーム。このメンバーで優勝できて良かった」と笑顔だった。

 恩塚監督は東京五輪後にコーチから昇格。16年リオ五輪ではアナリストを務め、分析力には定評がある。3点シュートと激しい守備を軸にするスタイルを踏襲した上で、ホーバス前監督のもとで約束事に縛られていた選手を解放。状況に応じて個々でプレーを選択する臨機応変さを求めた。26歳以下の若いチームで勝ち取った価値ある優勝。来年2月のW杯最終予選には今回は招集を見送られた高田、町田らも合流する可能性が高い。目標の世界一へ、恩塚ジャパンが確かな一歩を踏み出した。

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