貴景勝3連敗発進からカド番脱出 6連勝で優勝の可能性も復活 照ノ富士に2差

[ 2021年9月24日 05:30 ]

大相撲秋場所12日目 ( 2021年9月23日    両国国技館 )

貴景勝(右)が押し出しで宝富士を下す
Photo By 共同

 大関・貴景勝が平幕・宝富士を押し出して勝ち越し、カド番を脱出した。初日から3連敗しながらカド番場所での陥落を免れたのは初めて。新横綱・照ノ富士が敗れて2敗目を喫し、2差になったことで貴景勝に3度目の優勝の可能性まで復活した。照ノ富士を1差で妙義龍、阿武咲、隠岐の海、遠藤の平幕4人が追っている。

 前頭部でぶちかまし、9歳年上のベテランを左から張った。初日から3日間表現できなかった闘志を全身で示し、貴景勝がカド番を脱した。「実力がなければ負け越すし、結果が全て。とにかくその日に集中してやってきた」。静かな口調に安堵(あんど)感をにじませた。

 終始、自分のペースで動いた。右を固めながら低い姿勢で体当たりし、宝富士の得意な左差しを封じた。圧力をかけておいて、すかさずいなす。大振りの張り手から一気に前進し、力強く押し出した。

 先場所は首を痛めて途中休場した。恐怖心からか、今場所は初日から精彩を欠いた。それでも「負けても、いい準備をする」と目の前の戦いに集中。2勝4敗で迎えた7日目から6連勝と盛り返した。

 92年九州場所の霧島(現陸奥親方)は初日から4連敗、昨年初場所の豪栄道(現武隈親方)も初日から3連敗。現行のカド番制度となった69年名古屋場所以降、3連敗スタートからカド番を脱した大関はいなかった。八角理事長(元横綱・北勝海)は不屈の闘志を称え「気持ちを振り切って、よく勝ち越した。ただ大関としての仕事がまだある」とさらなる奮起を求める。

 照ノ富士を2差で追い、直接対決を残す。「4敗しているので優勝とか考えられる立場ではないけれど、可能性がある以上は目指さないといけない」と貴景勝。本来なら13日目、正代との大関戦が組まれるはずだったが、取組編成を担う審判部に優勝争いを優先されたため、貴景勝は妙義龍戦、正代は阿武咲戦となり、今場所唯一の大関戦が消滅の危機。看板力士としての意地を示すべく、残り3日間の土俵へ向かう。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年9月24日のニュース