女子競歩界にニューヒロイン!藤井菜々子が独走初V 憧れ岡田のV7阻止で自信「メダルに挑戦したい」

[ 2021年2月22日 05:30 ]

陸上・東京五輪代表選考会兼日本選手権20キロ競歩 ( 2021年2月21日    神戸市・六甲アイランド甲南大周辺コース )

初優勝した藤井菜々子はガッツポーズ(撮影・後藤 正志)
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 女子競歩界にニューヒロインが誕生した。東京五輪20キロ代表の藤井菜々子(21=エディオン)が同代表で大会6連覇中の岡田久美子(29=ビックカメラ)に1分6秒の大差をつける1時間30分45秒で大会初優勝。女王・岡田を圧倒した新進気鋭の若きウオーカーが東京五輪で女子初のメダル獲得を狙う。男子は東京五輪20キロ代表の山西利和(25=愛知製鋼)が1時間17分20秒の大会新記録で2連覇した。

 春を思わせる陽光に21歳の笑顔が輝いた。新型コロナの影響で11カ月ぶりの出場となったロードレースで、ため込んできた鬱憤(うっぷん)を日本一という結果で晴らした。「スタートラインに立てたのがうれしくて、ワクワクする気持ちだった。(優勝は)素直に凄くうれしいです」と歩ける喜びをかみ締めた。

 女子をけん引し続ける岡田の7連覇を阻止した。今まで勝てたことはないという大先輩と15キロまで同タイムで競り合ったが、残り5キロで藤井がペースアップ。“金星”を挙げたが「勝てたのは今後の糧になるが、岡田さんはまだ一枚も二枚も上」とかぶとの緒を締めることも忘れなかった。

 藤井にとって岡田は憧れ以上の存在だ。藤井は名門・北九州市立高で全国大会を目指す長距離選手だったが、高校1年の時に故障。リハビリの一環として出合った競歩で急成長を遂げた一方で、本格的な転向には半信半疑だった。高校2年時に岡田とともに出場したいわて国体成年女子5000メートル競歩がその後のウオーカー人生を決定付けた。

 第一人者の岡田に次いで2位でゴール後、岡田から「凄いね、速いね」と褒められたことが藤井の心を動かした。「その時競歩の道もあるのかなと思った。岡田さんと話していなかったら競歩をやっていなかったかも」と明かす。

 目標は岡田も成し遂げていない女子史上初の五輪メダルだ。「東京五輪ではメダルに挑戦したい。他国から常にマークされる、そんな強い女性になりたい」。本当の意味で先輩を追い越す舞台は5カ月後に迫っている。

 ◆藤井 菜々子(ふじい・ななこ)1999年(平11)5月7日生まれ、北九州市出身の21歳。小3から陸上を始め、北九州市立高1年で競歩に転向。19年ドーハ世界選手権で7位入賞。趣味はプーさんグッズ集め。自己ベストは20キロが1時間28分58秒。1メートル59、44キロ。

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