【春高バレー】男子・大村工が白星発進 金子主将「ホッとしている」

[ 2021年1月6日 05:30 ]

全日本バレーボール高校選手権 男子1回戦   大村工2―0城東 ( 2021年1月5日    東京体育館 )

<大村工・城東>ジャンプサーブを打つ大村工・金子
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 大村工(長崎)の主将・金子大晟(3年)にとっては集大成の大会だ。落ち着いたプレーで過去2度優勝の伝統校を勝利に導き「緊張したが1回戦に勝ってホッとしている」と汗を拭った。

 持ち味のコンビバレーにも「時間差も速攻もしっかり決められた」と手応え。次戦に向けて「ブロックのシャットアウト率を高めていきたい」と意気込んだ。

 新チームでエースに抜てきされた。ミドルブロッカーからの転向に「トスへの入り方が分からなかった」と戸惑った。それでも「トスをしっかり見るように意識した」と練習を重ね、ユースの代表候補に選出されるまでに成長した。

 コロナ禍で大会は行われなかったが最終合宿まで参加した。それほどの実力を持ちながらも、「自分の身長的にもやっていけないし、高校はケガも多かった」と高校で競技を終える決断に、迷いは一切ない。元日本代表で2008年北京五輪に出場し、現在は母校を率いる朝永孝介監督(40)は「大学に行って、いずれはプロを見据えてほしかった」と逸材を惜しむ。

 例年行ってきた遠征もコロナ禍で中止となったが、エースは「ずっと全員で練習できたことでチームの絆を深めることができた」とプラスに捉えた。9歳でプレーを始めて約10年。「みんなの分も頑張りたい」。最後の大舞台で最高のプレーを魅せるつもりだ。

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2021年1月6日のニュース