クライミング野口啓代「どれだけ自分が強くなれるか」実家が金メダル基地

[ 2020年7月22日 14:00 ]

実家に完成した壁で練習に励む野口啓代

 スポーツクライミングで東京五輪の代表に決まっている女子の野口啓代(31=TEAM au)が22日、オンラインで取材に応じた。

 スピード、ボルダリング、リードの複合で争う東京五輪で現役を引退することを既に表明。新型コロナウイルスの影響で集大成の舞台が来夏に延期となり、競技人生も1年延びた。「いただいた1年で、どれだけ自分が強くなれるか毎日、考えている」と前向きに話した。

 “金メダル基地”が、さらなる進化を後押しする。チームをサポートするKDDIが、茨城県龍ケ崎市の野口の実家に3種目の壁を建設。今春、完成し、コロナ禍による自粛期間中も男子で五輪代表の楢崎智亜(24=TEAM au)らとトレーニングに励むことができた。「一日に3種目できる機会も増えた」。苦手としていたスピードでは、最先端の「スポーツ行動認識AI」を活用。動きをより詳細に分析することで、練習では自己ベストを連発している。

 23日で再び五輪開幕まで1年となる。「毎日のように、自分はまだまだだったんだなと実感させられまくり」。伸びしろを見つけた31歳が、夢舞台へ歩を進める。

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2020年7月22日のニュース