福岡「後悔しない人生を」東京五輪延期もぶれず

[ 2020年6月14日 21:30 ]

オンライン記者会見に臨む福岡堅樹
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 来年に延期となった東京五輪出場を断念した15、19年W杯(15人制)、16年リオデジャネイロ五輪(7人制)日本代表の福岡堅樹(27=パナソニック)が14日、オンラインでの記者会見に臨み、決断への経緯などを説明した。今後はかねてから公言している医師への道へ進む一方、来年1月に開幕予定のトップリーグ(TL)出場には意欲を示した。

 会見冒頭で「7人制日本代表からの引退を表明します。挑戦を応援してくれたファンやサポートしてくれた関係者には申し訳ないと思っている」と語った福岡だが、セカンドキャリアへの揺るぎない決意をにじませた。東京五輪の延期論が唱えられ始めた3月初旬には「自分の中で、どうするか考え始めた」。3月24日、国際オリンピック委員会が史上初の延期を発表した時には、「この挑戦を辞退すると決めていた」という。

 現役生活を1年延期する選択肢もあった中、「自分の中で後悔をしない人生を生きたいと思いが一番強かった」という。高校3年、そして浪人1年目と医学部受験に失敗。この時も医学部へ再挑戦か、他学部での進学かの選択に迫られた経験を踏まえ、「人生の中で大きな選択をした時は、どれが一番後悔をしないかを常に考えていた」。今回も同様の考えを基に熟考し、「一番すっきり受け入れることができた」という五輪断念、そしてセカンドキャリアへのスタートという選択に至った。

 コロナ禍で3月中旬以降は自宅で過ごす時間が長くなっており、すでに本格的な受験勉強をスタート。一方でパナソニックとの契約は残しており、来季のトップリーグ出場には「自分らしい最高のパフォーマンスができるように準備をしたいと、前向きに検討している」と話した。現役引退の時期については「その時になったら、自分で発信したい」と明言を避けたものの、医学部入学までが一つの区切りとなるのは間違いない。

 医師の道を志すきっかけになった家族や親族、そして周囲の医療従事者の姿を目の当たりにし、「自分自身も新型コロナのような状況になった時、少しでも力になりたいという思いが、改めて医学の道を志したいと思わせてくれた」と不退転の決意を語った福岡。“一生に一度”の舞台で輝いたスピードスターが、一度の人生を後悔なくまい進する。

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