ニューヨークの人気スポーツ・カメラマンが新型コロナ感染で死去 48歳

[ 2020年4月13日 17:43 ]

カウジ・カメラマンの死去を悼むニューヨーク・ポスト紙の1面(ニューヨーク・ポスト紙の電子版より)
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 米ニューヨーク・ポスト紙で25年間にわたってスポーツの写真を撮り続けてきたアンソニー・カウジ氏が新型コロナウイルスの感染で12日に死去した。48歳だった。

 ブルックリン出身のカウジ氏は大リーグ・ヤンキースの本拠地となっているヤンキー・スタジアムや、NBAニックスとNHLレンジャーズの本拠地でもあるマジソンスクエア・ガーデンを主な“取材現場”にして活動。陽気な性格から選手からも絶大な信頼感を得ていた写真記者で、大リーグ機構は「選手の“ベストショット”を撮影できる並外れたスポーツ・カメラマンだった」と哀悼の意を示した。

 AP通信によれば、ヤンキースとメッツに在籍していたカーティス・グランダーソン外野手(39=現マーリンズ)は「ニューヨークの野球界は彼なしでは成立しない」と語り、同じくヤンキースとメッツでプレーしたトッド・フレイジャー内野手(34=現レンジャーズ)は「優秀な人物だった。こんな知らせを聞いて残念でならない。彼は神が与えてくれた天使のようなカメラマンだった」というメッセージを残した。

 ニューヨーク・ポスト紙は1面で「我々の目であり心だった」というヘッドラインと「そして我々の町の損失」という見出しでのカウジ氏の死去を報道。スティーブン・リンチ編集長は「25年間にわたってメジャー・スポーツの決定的瞬間を撮影し、ニューヨーク市を代表するカメラマンの1人でした。きょうの弊紙と編集局は彼の不在で“カラフル”ではありません。ご遺族に心からお悔やみ申し上げます」と、2人の子どもの父親でもある仲間の早すぎる死を悼んでいた。

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