八村 “レーカーズ”で全米8強!eスポーツ大会で頂点目指す

[ 2020年4月7日 05:30 ]

ウィザーズ八村塁(AP)
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 NBAウィザーズの八村塁(22)が5日(日本時間6日)、現役選手16人がリーグ公式ゲームソフトでオンライン対戦するトーナメントに出場。1回戦でジャズのドノバン・ミッチェル(23)を74―71で破ってベスト8入りした。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断し、このまま終了の可能性もある八村のルーキーイヤーだが、スター選手たちが参戦しているeスポーツ大会で頂点を目指す。

 白いパーカ姿の八村はヘッドホンを装着し、モニターの前に着席。リーグ公式ゲームソフト「NBA2K20」で、プレーするチームに自身のウィザーズではなくレーカーズを選び、ネッツを選択したミッチェルと対戦した。レーカーズのスーパースター、レブロン・ジェームズを駆使するなど前半は38―34でリード。後半に逆転されたものの、再逆転して迎えたラストプレーで相手の3点シュートが外れて勝利が決まると「イエース!カモーン!」と絶叫した。

 新型コロナウイルスの感染拡大によりリーグは3月中旬で中断。当初はNBAファイナルの時期を8月までずらして日程を消化する案も浮上したが、このまま今季中止を迎える可能性もある。外出もままならず、フラストレーションがたまるファンを少しでも楽しませようと企画されたのがeスポーツでのトーナメント。

 対戦のもようは米スポーツ専門局ESPN2で全米へ生配信され、八村も実際の試合ばりにエキサイトした。タイムアウトでは“ウオーターボーイ”からタオルを受け取って額の汗を拭き、ペットボトルの水を飲み、好プレーには手を叩いて大喜び。先月に新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したミッチェルと画面越しに会話しながら進め、対戦後は「タフな試合だったね。楽しかったよ」と称え合った。

 準々決勝は7日(8日)で準決勝と決勝は11日(同12日)。優勝賞金10万ドル(約1090万円)は新型コロナウイルス感染防止支援として寄付される。ゲーム内の能力値は第13シードの八村が79に対し、第4シードのミッチェルは87。初戦で番狂わせを起こした八村の快進撃なるかが注目される。

 ▽「NBA2K20」 99年に販売開始したNBA公認のバスケットボールゲーム。全世界でシリーズ累計9000万本以上を記録する「2Kシリーズ」の20作目。マイケル・ジョーダンをはじめ、新旧含めた全NBA選手が登録されており、実際の試合と見違えるほどリアルな映像でプレーヤーを操作し、オンライン対戦などが楽しめる。八村は昨年8月からオフィシャルアンバサダーを務めている。

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