藤本拓 日本人トップ2位も五輪切符ならず…今後は「監督と相談して」

[ 2019年12月2日 05:30 ]

福岡国際マラソン ( 2019年12月1日    福岡市・平和台陸上競技場発着 )

2時間9分36秒での2位でゴールした藤本(撮影・岡田 丈靖)
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 東京五輪代表の最後の1枠が懸かるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)「ファイナルチャレンジ」を兼ねて行われ、藤本拓(30=トヨタ自動車)が2時間9分36秒で日本人トップの2位に入ったが、日本陸連の設定記録(2時間5分49秒)には届かなかった。エルマハジューブ・ダザ(28=モロッコ)が2時間7分10秒で初優勝。川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)は2時間12分50秒で12位、佐藤悠基(33=日清食品グループ)は2時間14分56秒で15位に終わった。

 日本人同士の試合には勝ったが、五輪代表選考という勝負には負けた。藤本は「ペースメーカーが外れて苦しくなった。我慢ができなかった」と日本人最上位にも笑顔はなかった。日本記録を上回るハイペースに果敢に挑戦した。9月のMGCでは直前に体調を崩して当日の朝は何も食べられない状態だったが、短い準備期間で「過去イチ」という状態まで仕上げて福岡に挑んだ。一時は設定記録を40秒以上も上回ったがペースメーカーが外れた30キロ以降に大失速。「(レースを)面白くできませんでした」と悔しさをにじませた。

 約3カ月後には東京マラソンやびわ湖毎日が残っているが「この後に駅伝もある。監督と相談して出たい」と今後についての明言は避けた。

 ▽MGCファイナルチャレンジ 東京五輪マラソン代表の男女残り1枠を争う、来年3月までの国内男女各3大会。日本陸連の設定記録(男子=2時間5分49秒、女子=2時間22分22秒)を突破した最速選手が五輪出場権を獲得する。該当者がいない場合は9月のMGCで3位だった男子・大迫傑(ナイキ)、女子・小原怜(天満屋)が代表となる。対象レースは、男子が福岡国際、20年3月の東京、びわ湖毎日。女子は今月のさいたま国際、20年1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズ。

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2019年12月2日のニュース