日本、サヨナラで米に勝ち越し 藤田“一発病”克服、8回完封

[ 2019年6月26日 05:30 ]

ソフトボール女子 日米対抗最終戦   日本1―0米国 ( 2019年6月25日    東京D )

7回を無失点に抑えた先発の藤田は雄叫びをあげる(撮影・荻原 浩人)
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 日本は米国にサヨナラ勝ちし、通算成績を2勝1敗と勝ち越した。無死二塁から始まるタイブレーカーに突入した延長8回1死三塁、森さやか(30=ビックカメラ高崎)がエンドランを決め、サヨナラ勝ち。今大会初出場の先発・藤田倭(やまと、28=太陽誘電)が8回11奪三振、被安打2の完封勝利を収めた。

 藤田は踏ん張りどころで、昨年11月のジャパンカップ決勝で2ランを浴びた因縁の相手、5番スポールディングを2度、抑えた。6回2死一、二塁は三振、延長8回2死満塁では中飛に打ち取った。

 「ボールに勢いがあったし、一番はコントロールを意識した。両方うまくはまった」

 いい投球をしていても本塁打を浴びる“一発病”が課題だった。昨季の日本リーグでは14試合で13本塁打を許した。この日は捕手の我妻に「今まで本塁打で負けている。粘り強くいこう」と諭され、低めに丁寧な投球。強力打線を完封してみせた。

 二刀流の選手ながら、仙台での2試合は打者としての出番はなかった。宇津木麗華監督は「試合を見て、試合の流れ、戦術を勉強してほしかった」とあえてベンチ待機させた。「2試合を見て米国の特徴が見えた」と効果は抜群で、2万331人の観衆の前で快投を見せた。大黒柱の上野は骨折で離脱中。「エースの意地を見せました」の言葉にプライドがにじんだ。

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2019年6月26日のニュース