未来夢 ツアー初Vがメジャー!完全優勝で全英切符獲得

[ 2019年6月10日 05:30 ]

男子ゴルフ 日本ゴルフツアー選手権森ビル杯 最終日 ( 2019年6月9日    茨城県笠間市 宍戸ヒルズCC西C(7387ヤード、パー71) )

優勝した堀川未来夢は手荒い祝福を受ける(撮影・沢田 明徳)
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 単独首位から出た堀川未来夢(26=Wave Energy)が5バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダー、269でツアー初優勝を国内メジャーで飾った。7月の全英オープンの出場権も獲得。昨秋に2度も18番で崩れて優勝を逃した男が完全Vで「夢」をかなえた。今平周吾(26=フリー)が通算11アンダーで2位に入り、復帰戦の石川遼(27=CASIO)は通算1アンダーで20位だった。

 常に白い歯をのぞかせる堀川も胸にこみ上げるものがあった。最終18番。グリーンを目指す26歳の視線の先に仲間の姿が入った。「日大の先輩や同学年の選手もたくさん残ってくれて…。優勝したことよりもうれしかった」。1・5メートルのウイニングパットを沈めると、右手で2度ガッツポーズし両手を突き上げた。直後に日大の先輩、片山らから手荒いシャワー。プロ6年目、夢をかなえた瞬間だった。

 3日間首位を守って3打差をつけてスタート。小学生の頃から「雲の上」だった今平とのラウンドで「全く気が抜けなかった」という。勝負を決定づけたのは15番。今平にイーグルを決められ3差に詰められた。だが、直後に3メートルのバーディーパットを沈め返して4差にし、そのまま逃げ切った。「絶対にバーディーを取ってやると思った。相乗効果になればいいと思った」

 昨季、ダンロップ・フェニックスと日本シリーズJTカップでは最終18番でスコアを落とし、涙した。その悔しさを忘れずオフには試合データを分析。「初日の3パットが多かったことが分かった」と徹底的にロングパターの回数を増やした。さらに上半身頼みだったスイングの改造に着手。「下半身で打つ方が安定感が違うとアドバイスされ、トレーニングの結果15ヤードぐらい伸びた」と明かした。

 5月27日の全米オープン(13日開幕)予選会を突破したのに次いで、今度は7月の全英オープンの出場権を獲得した。国内5年シードを獲得したことで新たなプランも浮上。「アジアツアーも欧州ツアーもシードを取ってみたい、海外にどんどん挑戦したい」とニューヒーローは声を弾ませる。新たな夢物語が幕を開けた。

 ◆堀川 未来夢(ほりかわ・みくむ)1992年(平4)12月16日生まれ、神奈川県出身の26歳。6歳からゴルフを始めたが中学ではテニス部。厚木北高から本格的にゴルフを始め、日大時代には国体個人2連覇など実績を残す。ルーキーイヤーの2015年に賞金ランク41位でシードを獲得。翌年陥落もすぐに奪回し、昨季はダンロップ・フェニックスで2位に入るなど賞金5411万9271円を稼ぎランク18位に躍進。趣味は映画観賞。1メートル76、85キロ。血液型はO。

 ▽全英オープン有資格者 国内ツアーメンバーでは、既に決まっていた今平周吾(昨年の賞金ランク1位)、稲森佑貴(昨年の日本オープン優勝)、浅地洋佑(アジアパシフィック・ダイヤモンド・カップ優勝)、池田勇太(ミズノ・オープン優勝)、藤本佳則(シンガポール・オープン2位)に加え、堀川未来夢(日本ツアー選手権終了時点の有資格者を除く国内ツアー最上位)が出場権を獲得。米ツアーの松山英樹(昨年最終戦、ツアー選手権出場)、アマチュアの金谷拓実(昨年アジア・パシフィック・アマ優勝)も出場する。

 【勝者のクラブ】▼1W=ブリヂストン・ツアーB・XD―3プロトタイプ(ロフト角9.5度、シャフトの長さ45インチ、硬さX)▼3、5W=テーラーメイドM4(15、18度)▼7W=ブリヂストン・ツアーB・JGRプロト(21度)▼4U=同J15HYプロト(24度)▼5~9I、PW=同ツアーB・X―CB▼同ツアーB・XW―F(52、58度)▼パター=テーラーメイド・スパイダー▼ボール=ブリヂストン・ツアーB・XS

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