錦織 ツォンガ逆転、5年連続3回戦進出「タフだった」

[ 2019年5月30日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第4日 男子シングルス2回戦   錦織3―1ツォンガ ( 2019年5月29日    パリ・ローランギャロス )

ツォンガに勝利し観客の声援に応える錦織(撮影・小海途 良幹)
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 3時間2分の熱戦に終止符を打つと、錦織はネットに背を向けて右拳を握り締めた。1回戦のアリス戦に続いて地元フランスのツォンガを破り、5年連続の3回戦進出。15年の準々決勝で4強進出を阻まれた相手に雪辱し「普通は2回戦で当たるレベルの相手ではない。タフな試合だったが、4セット目で0―3から追いつけたのが大きかった」と声を弾ませた。

 会場は自身のミスに沸き、相手の好プレーに大歓声が起きる完全アウェー。第1セット、4―5の第10ゲームではサーブのトスを上げようとした際に観客が声を上げ、リズムを乱された。2つのダブルフォールトでブレークを許し、最初のセットを失うと、トイレ休憩を申し出て気持ちを切り替えた。

 第3セット第4ゲームは4度のブレークポイントを握られながらキープ。第4セットは先にブレークを許したが「自分のテニスを貫いて、リターンゲームで特に集中した」と相手サーブの第5、第7ゲームを奪い返した。試合前日の練習ではテーピングをした右手のマッサージを受ける場面もあったが、患部の不安も払しょく。5年連続の16強進出が懸かる3回戦は、初顔合わせとなる世界ランキング32位のラスロ・ジェレ(23=セルビア)と対戦する。

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2019年5月30日のニュース