土橋強化本部長 大坂の薄水勝利は「プラスに作用する」

[ 2019年5月30日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第3日 女子シングルス1回戦   大坂2―1シュミエドロバ ( 2019年5月28日    パリ・ローランギャロス )

シェミエドロバ(左)と握手をする大坂(撮影・小海途 良幹)
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 現地で薄氷の勝利を見届けた日本テニス協会の土橋登志久強化本部長(52)は試合後に大坂から「ごめん」と謝られたことを明かした。「そのぐらい自分の中で“しまった”という気持ちがあったのだと思う」と語り、5―6で迎えた相手サーブの第2セット第12ゲームの15―30の幸運なプレーで流れが変わったと分析。「当たり損ないのリターンがラッキーな変化で入った。運も味方した」と振り返った。

 苦戦の理由について「世界ランク1位になり、相手のテニスを受けてはね返すことが、使命と感じていたのかもしれない。フルテンションではなく気持ちを上げずに戦おうとしてしまったのではないか」と指摘した。天候やコート状態にも触れ「風が強いので土に厚みがある所とない所があり、タイミングをとるのが難しかった。第2セットは2―0リードだったが、雨で流れを切られた」と解説。その上で「最終的には自分に立ち返れていた。ギリギリの緊張感を味わえたことはプラスに作用すると思う」と期待した。

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2019年5月30日のニュース