白鵬 令和“初場所”頂く!43度目Vへ綱打ちで気持ち新た

[ 2019年5月2日 05:30 ]

令和を迎え笑顔を見せる白鵬(手前)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 史上最多42回の優勝を誇る横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が令和も主役を張り続ける。1日は東京都墨田区の宮城野部屋で綱打ちに参加。令和初の本場所となる夏場所(12日初日、両国国技館)で使う綱を締め、新元号でも長く第一人者として君臨する決意を示した。午後からは東京・両国国技館で力士会が行われ、白鵬ら関取衆が令和の人文字をつくった。

 平成の大相撲史に数え切れないほどの記録を刻み込んだ白鵬は、新元号の初日に気持ちを新たにした。打ち上がった真新しい綱を締め「これでやっと、新しい年がスタートしたと強く感じた。新しい綱は“ヨシッ”という感じになる」と引き締まった表情で語った。

 今回の綱は42度目の優勝を飾った春場所まで締めていたものより幾分、細くした。白鵬によると「その前は太くて、(横綱土俵入りで)腰を割るときに引っかかった」という。その綱を引き合いに出し「細く長く。人生そのもの」と語った。

 「長く」には思いが込められている。力士会などを終えた後には「これから10年、相撲を取れと言われても取れない。何年取れるか分からないが、新しい年も活躍できるように、平成を思い出しながら令和も頑張っていきたい」と決意を口にした。

 綱のつけ心地を確かめた後は、新入幕の炎鵬を太刀持ち、平幕・石浦を露払いに従え、夢だった部屋の幕内力士だけによる横綱土俵入りの動きも行った。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)や部屋の力士らとは「令和最初の記念に」と記念写真に納まった。

 春場所千秋楽で負傷した右上腕は筋肉が断裂しており、春巡業は相撲を取る稽古ができなかった。手術を回避したのは「それをやると安静にしているのが半年以上かかる」という理由からだった。すぐに復帰できる可能性を選択した第一人者は、43度目の優勝を目指して稽古のピッチを上げていく。

続きを表示

この記事のフォト

2019年5月2日のニュース