暁斗 僅差の銅メダル「金メダルを獲れる位置にいたので、獲りたかった」

[ 2019年3月1日 05:30 ]

ノルディックスキー 世界選手権第9日 ( 2019年2月28日    オーストリア・ゼーフェルトほか )

複合個人ノーマルヒルで3位に入り、ガッツポーズの渡部暁斗(右)
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 28日の複合個人ノーマルヒルで渡部暁斗(30=北野建設)が3位に入り、2大会連続のメダルを獲得した。前半の飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)は108・5メートルの130・4点で6位。首位と21秒差でスタートした後半距離(10キロ)は終盤まで首位争いを演じたが、優勝したヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)らに僅差で屈した。

 最後の直線で次々と抜かれた。個人で初の世界一の座にあと一歩で届かなかった。前半飛躍6位の渡部暁は優勝争いを演じた後半距離で屈し「金メダルを獲れる位置にいたので、獲りたかった」と残念がった。それでも「積極的にレースをした結果。順位は受け止める」と悔いはない。2大会連続で表彰台に立って笑みも浮かべた。

 個人ラージヒルは6位に終わり、弟の善斗と組んだ団体スプリントは前半2位で折り返しながら4位にとどまった。前回はメダルを獲得した2種目で惜敗したことで「逆に吹っ切れた」と言う。

 わずかな時間で取り組んだのは「発言がネガティブだったり、ちょっと暗い雰囲気があったりした」という自分の意識を変えること。「楽観的にポジティブに試合を迎えたい」と努めて明るく振る舞い、試合に備えた。

 昨季はW杯個人総合優勝を果たし、今季は「世界選手権一本に絞っていく」と公言していた。狙いを定めていた頂点には届かなかったが、世界トップクラスの力があることを改めて示した。

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2019年3月1日のニュース