松山、復調の今季最高3位 ショット距離感抜群で6バーディー

[ 2019年1月29日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー・ファーマーズインシュアランス・オープン   最終日 ( 2019年1月27日    カリフォルニア州トーリーパインズGC南C=7698ヤード、パー72 )

最終ラウンド、通算16アンダーで3位に入った松山英樹(共同)
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 7打差の6位から出た松山英樹(26=LEXUS)は6バーディー、1ボギーの67をマーク。通算16アンダーで今季最高の3位に入った。ショットが復調気配で、過去2度優勝の実績がある次週のフェニックス・オープンへ弾みをつけた。世界ランキング1位のジャスティン・ローズ(38=英国)が69で通算21アンダーに伸ばして逃げ切り、米ツアー通算10勝目。今季初戦のタイガー・ウッズ(43=米国)は10アンダーで20位だった。

 いつになく冗舌だった松山の表情が復活への確かな手応えを漂わせていた。失速した第3ラウンドから一変。正確なショットを軸にスコアを5つ伸ばした。優勝した17年8月のブリヂストン招待以来となるトップ3。「ティーショットが昨日よりは良かったので、フェアウエーから打てる分チャンスも多かった。流れを切らさず最後までできたかな、と思う」と前向きに振り返った。

 3番でピン左手前1メートルにつけるバーディーでトップを追った。見せ場は18番パー5の第2打だ。右バンカーからピンまで230ヤードで、左手前に池がある。「刻んだ方が楽だけど、失敗したら頑張ってパーを取ろう」。意を決してユーティリティーを振り抜き高く上げた打球はピン上5メートルへ。地鳴りのような歓声に包まれた。この日パーオンできなかったのはティーショットをミスした16番だけ。今年に入ってスイングを修正。詳細は明かさなかったが「こうしたらいいんじゃないかと思っていろいろやってみた」と試行錯誤の努力がようやく実りつつある。

(課題はパット/) ショットは安定するものの、不安材料もある。4番のボギーは3パット。12、13番でチャンスを逃すなど、最終日は32パットを要した。「短いパットも外してしまった。それが今の自分」と冷静に捉える。

 次戦(31日開幕)のフェニックス・オープンは16、17年と連覇した相性のいい大会。最大の武器の状態が上向きとあり「ティーショットとパットがうまくいけば(優勝の)チャンスはある」と、米ツアー6勝目を見据えた。

 ◆松山のフェニックス・オープン連覇

 ☆2016年 首位で飛び出し、3日目を終えて3打差の2位につける。最終日は4バーディー、ボギーなしの67で回って通算14アンダーで並んだリッキー・ファウラーとのプレーオフを4ホール目で制した。14年6月のメモリアル・トーナメント以来、2季ぶりの米2勝目。

 ☆2017年 第1ラウンドは6アンダー、65をマークし、1打差の2位と連覇へ好発進。3日目を終えて首位とは4打差だったが、最終日に爆発した。66で回り、通算17アンダーで並んだウェブ・シンプソンとのプレーオフを4ホール目で制して逆転優勝。日本勢の最多の米ツアー4勝目を果たした。

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