片山 出場自粛から再起の首位発進!大好き三好で64快スコア

[ 2018年9月28日 05:30 ]

男子ゴルフツアー トップ杯東海クラシック第1日 ( 2018年9月27日    愛知県 三好CC西C )

18番で第2打がピンに寄り、おどける片山(共同)
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 永久シード保持者の片山晋呉(45=イーグルポイントGC)が雨の中、64の快スコアをマークし、8アンダーで15年日本シリーズ以来の単独首位スタートを切った。ツアー競技への出場自粛から復帰5戦目。好相性の三好でツアー32勝目を目指す。フィリピンのJ・パグンサン(40)が首位に2打差の2位。重永亜斗夢(30=ホームテック)ら4人がさらに1打差で続いている。

 大騒動に発展した日本ツアー選手権での不適切行動から4カ月。信頼回復へ片山の苦悩は依然続いているが、その第一義はツアー31勝を積み重ねた片山本来のプレーでファンの期待に応えること。その努力の一端を最終18番の第2打に垣間見ることができた。

 「10回打って3回うまくいくかどうか。刻むことも考えたんですけどあそこは」。470ヤードの三好西コース最長のパー4。第1打は雨で重くなった左ラフ。ピンまでは220ヤードを残していた。これを7Wでピン手前2メートルへ。これを沈めて1人首位戦線を抜け出した。

 1メートル71、70キロ。体格的なハンデを周囲の誰もが認める国内No・1の創意工夫と努力で補ってきた。今大会前には5社のドライバーヘッドに10種を超えるシャフトを入れ替えながら試打。今の状態に合致する究極の一本を仕上げて臨んだ。この日フェアウエーを外したのは2ホール。これが当たった。

 「嫌な感じが全然ないです」。東海クラシックは過去20回出場して5位以内が12回。相性は抜群だ。13年にプロ最長のスランプを乗り越え5年ぶりの優勝を飾ったのも三好。「普通に毎日やれている」と静かに話す片山。復活の日は近い。

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2018年9月28日のニュース