ルビンに移籍の柳田将洋 新シーズンへ「もう一回り大きくなって帰ってきたい」

[ 2018年9月28日 21:27 ]

新天地ポーランドでの飛躍を誓う柳田
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 バレーボール男子日本代表で今季からポーランド1部のルビンに移籍した柳田将洋(26)が渡欧前に取材に応じ「昨季よりもレベルの高いリーグでやることになる。求められることも多いが、それで得られるもの成長できるものもある。もう一回り大きくなって帰ってきたい」と新シーズンへの意気込みを語った。

 昨年4月にプロ宣言すると、9月からはドイツリーグで強豪相手にプレーした。チームでは主将を任されるなど海外武者修行1年目は充実のシーズンだった。

 しかし、そのドイツから今季はポーランドへ主戦場を移した。ロシアやイタリアといったリーグではなく、あえてポーランドを選んだ。というのも、ドイツ経由ポーランド行きというのはもともと柳田が描いていた「強化プラン」の一つだったからだ。「ドイツで契約を決めたときから、結果を残せた後にはポーランドに行くと決めていた」と率直に語った。

 ロシアはパワーバレーで高さが要求されるため、柳田自身あまり合っていないと冷静に分析。「とりあえずレベルが高ければとか、トップリーグだからというよりは自分がプレーし続けられて、なおかつレベルの高いというところ」がポーランドだったという。柳田にとって「ポーランド代表やドイツ代表もいる。レベルはロシアやイタリアにも引けを取らないと思う。色んな選手がプレーしているので魅力的なリーグですね」。

 海外1年目のドイツでは日本人コミュニティに助けられた部分も多かった。「現地の日本人の方に炊飯ジャーも借りたし、お米ももらいました。それがあったからうまくいったというのもある」と笑顔で振り返る。大竹壱青と“日本人ダービー”となったフランクフルトでの一戦は大勢の日本人が駆け付けてくれたことも嬉しかったという。

 ドイツ語はあいさつと数字くらいしか使えないと言うが、チームメートとは英語で意思疎通ができるようになった。「基本は英語、なんとかなるかなと。代表のブランコーチとも通訳なしで会話も出来る」。ポーランドではドイツほどの日本人サポートは期待できないが、「ドイツのような感覚で行ったらダメだと思う。一からつくるという感覚です」と一回りタフになった。

 勝負の海外2年目。ポーランドリーグは10月12日に開幕し、柳田のルビンは初戦でワルシャワと対戦する。柳田は加入に際して「バズーカサーブ」と紹介されるなど注目の高さもうかがわせる。まずは、来月1日にメディカルチェックを受けてからチームに本格合流する。「世界選手権では悔しい思いをして、ポーランドに発つことになる。来季は少しでも良い形で帰ってきたい」と飛躍を誓った。

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2018年9月28日のニュース