女子複合 野口4位、野中5位でメダルならず 東京五輪へ課題

[ 2018年9月17日 05:30 ]

スポーツクライミング 世界選手権最終日 ( 2018年9月16日    オーストリア・インスブルック )

スポーツクライミング世界選手権 女子複合決勝の野口、4位でメダルを逃した
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 20年東京五輪と同じ方式で複合が初めて実施され、女子決勝で野口啓代(29=TEAM au)が4位、野中生萌(21=同)は5位でメダルを逃した。各選手がスピード(S)、ボルダリング(B)、リード(L)の3種目に臨み、各種目の順位を掛け算したポイントの少ない選手が上位になる。野口はS6位、B3位、L3位の54点、野中は全て4位の64点だった。ヤンヤ・ガルンブレト(19=スロベニア)が5点で優勝した。

 2年後の東京五輪へ、課題が浮き彫りになった。強化が遅れていた苦手のスピードで野口は最下位の6位、野中も4位。出遅れはある程度は想定内だが、2種目目のボルダリングでの順位が響いた。野口が過去にW杯で年間優勝4度、今季は野中が年間女王となった得意種目で好位置につけられず。ボルダリング終了時点で金メダル争いから脱落し、最終種目のリードでも精彩を欠いた。

 野口は6月のジャパンカップで初めて複合に挑戦し、優勝したものの体力不足を痛感。体力強化に努め、8月のアジア大会では金メダルを獲得した。今大会のボルダリング(14日)でも自己最高の2位。しかし、「満足のいくパフォーマンスで終われたら」と話していた五輪に直結する複合では、表彰台に届かなかった。

 ≪男子複合もメダル届かず…ボルダリングV原田4位≫男子複合の日本勢は原田の4位が最高で、表彰台には届かなかった。15日のボルダリングで金メダルを獲得し、「実感が湧いていない」と話していた19歳は快挙から一夜明けたこの日、同種目で5位と振るわなかった。5位の楢崎智は1種目目のスピードで痛恨のフライングがあって最下位の6位となり流れを失った。藤井は6位に終わった。

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