470級 風吹かず最終R中止、男子は岡田&外薗組W杯初優勝

[ 2018年9月17日 05:30 ]

セーリング W杯江の島大会最終日 ( 2018年9月16日 )

セーリングW杯最終日 男子470級で優勝し笑顔の岡田(左)、外薗組
Photo By 共同

 十分な風が吹かなかったために男女470級の最終レースが中止となり、男子で第8レースを終えて首位に立っていた岡田奎樹(22=トヨタ自動車東日本)外薗潤平(27=JR九州)組の優勝が決まった。高山大智(20)今村公彦(34=ともにヤマハ・セーリングチーム)組が3位。女子は世界選手権金メダルの吉田愛(37)吉岡美帆(28=ともにベネッセ)組が2位になった。

 地の利を生かして日本勢が次々に表彰台に上がった。特にW杯初優勝を果たした岡田は「土地勘があったのが一番の勝因」と笑顔。大学時代から慣れ親しんだ海面で「風の特徴、潮の流れ、波の立ち方も他の選手より詳しい」と次々に向きを変える北風を乗りこなした。五輪が行われる8月は安定した南風になるというが、それも織り込み済み。今回7位だった磯崎、高柳組ら男子は国内の争いも激しい。女子の吉田は「これもセーリング」と中止を受け止めつつ、「雲の流れで風の変化が分かる」と地元の優位性を語った。

 ≪五輪テスト大会、国際連盟が評価≫日本連盟の河野会長は五輪テストイベントとしての成果に満足げだった。開会式で披露されたイルカショーが国際連盟に問題視され、競技開始時間が事前合意と異なるとして地元の漁業団体から抗議も受けたが、国際連盟からは「いい大会だった」との評価を受けたという。来年も江の島でテストイベントやW杯が行われるほか、470級の世界選手権開催プランもあることを明かした。

続きを表示

2018年9月17日のニュース