【玉ノ井親方 視点】御嶽海に危なげなし 研究成果が出た一番

[ 2018年7月14日 09:00 ]

大相撲名古屋場所6日目 ( 2018年7月13日    ドルフィンズアリーナ )

正代(左)を押し出しで下し全勝をキープした御嶽海(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 御嶽海は考えて相撲を取った。相手の正代は立ち合いで突っ込んでくるタイプではないし変化もない。ただ、安易に前に出ると中に入られ、すくい投げを打たれる危険性がある。そのため、まず浅い下手を取って向こうの出足を止めた。そしてすかさず右上手に持ち替え、出し投げを打って、最後は体を寄せて押し出し。取組前の研究成果が出た一番だったよね。

 今場所はここまで危なげない相撲を取れている。体も重くなったように見えるし、場所前の連合稽古などで稽古もそれなりにできたんじゃないかな。1人だけ6連勝だけど、優勝争いを意識するのはまだ早い。まず勝ち越し。それから一つ一つ白星を積み上げる気持ちで取った方がいい。学生相撲の経験者でここ一番の勝ち方を知っているから、乗ってきたら面白い存在になるだろうね。(元大関・栃東)

続きを表示

2018年7月14日のニュース