稀勢の里 名古屋場所休場 横綱ワースト8場所連続休場、秋場所での復帰へ鍛錬

[ 2018年7月5日 10:51 ]

8場所連続休場を決め、報道陣の取材に応じる稀勢の里稀勢の里はこの日も稽古場に降りて体を動かした
Photo By スポニチ

 大相撲の東横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が5日、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)を休場することが決まった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)が明かした。稀勢の里の休場は8場所連続9度目で、今年の春場所から3場所連続の全休となる。横綱の8場所連続休場は、貴乃花の7場所を抜いて単独のワースト記録となった。

 田子ノ浦親方は「今場所に向けて一生懸命やってきたが、もう少し時間をいただいて、次の場所に向けて、もう1回やらせていただきたい。チャンスをもらえれば。今場所は休場させていただきたい」と話した。

 稀勢の里はこの日、しこ、すり足などの基本運動を行い、稽古後に取材に応じた。「場所前に必死に稽古をしたんですけど、調整がうまく進まず、まだ相撲が戻らない。今場所は休場することにした。また来場所、全てを懸けて頑張っていきたい」と話した。休場を決めたのは4日の夕方。田子ノ浦親方と話し合い、自身が決断した。休場理由は負傷している左大胸筋が回復しなかったため。「昨日の稽古が終わって、全体的に物足りなさがあった」という。

 2日は横綱・白鵬と稽古を行い、4日まで3日連続で出稽古した。「なんとか場所で復活しようと、そういう意識で臨んだ。だいぶ体も良くなってきたし、動いて上がってきた。感覚的にも名古屋でつかめた。もう少しという感じ。手応えをつかんだ」。休場は決めたものの、場所前の稽古で得るものは多かったようだ。

 稀勢の里は初場所を途中休場した後に、次に出る場所で進退を懸ける覚悟を示した。「そういう気持ちで今場所もやっていたから。もっと自分に厳しくしていきたい」。秋場所での完全復活を目指し、和製横綱は今後も鍛錬を続けていく。

続きを表示

この記事のフォト

2018年7月5日のニュース