高校ハンドで肘当たる反則 試合後認定、当該校は謝罪

[ 2018年7月5日 21:33 ]

 6月10日に堺市家原大池体育館で行われたハンドボール男子の全国高校総体大阪府予選決勝で、大体大浪商の選手の肘が桃山学院の選手の胸付近に当たったとして、大阪高等学校体育連盟(大阪高体連)ハンドボール専門部が試合後に調査し反則行為と認定していたことが5日、分かった。

 大体大浪商は同日、大阪府熊取町の学校施設で工藤哲士教頭らが記者会見し、選手の行為は相手にユニホームを引っ張られ、振りほどくための反射動作で意図的な「肘打ち」ではなかったと説明。その上で「危険な反則行為であることは間違いない。部長、監督が徹底した指導をする役目を十分果たせなかったのが原因」と謝罪した。

 問題の場面で審判は別のプレーを見ており、試合中に反則と判定しなかった。大阪高体連ハンドボール専門部は桃山学院からの指摘で映像を確認するなどして反則と認定した。被害選手にけがはなかった。反則をした選手は同専門部の聞き取りに対して学校側と同様の説明をし、両校監督立ち会いのもとで被害選手に謝罪している。試合中の行為を見逃した審判らは厳重注意となった。

 大体大浪商はさらに、全部員が参加する無料通信アプリLINEのグループで、反則行為をした選手ではない部員2人が6月8日、相手を「ぶっ殺すか」などと投稿していたと明らかにした。反則行為とのつながりは否定した。記者会見を受け、桃山学院の生田耕三教頭は「現時点でコメントすることは難しい」と話した。

 試合は29―28で大体大浪商が勝った。同校は全国高校総体について「現在のところ辞退することは考えていない」とした。

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2018年7月5日のニュース