穂積、二宮組 日本人ペア初4大大会決勝へ「愛さん抜きます」

[ 2018年6月8日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第12日 ( 2018年6月7日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン女子ダブルス準々決勝で勝利し喜ぶ穂積(右)、二宮組
Photo By 共同

 女子ダブルスの穂積絵莉(24)、二宮真琴(24=ともに橋本総業)組は、8日に予定される準決勝で第8シードのセン皓晴(24=台湾)楊ショウケン(23=中国)組と対戦する。6日の準々決勝は今年の全豪を制した第1シードをストレートで撃破。金星奪取の勢いに乗って日本人ペア史上初の4大大会決勝進出に挑む。降雨順延となっていた男子シングルス準々決勝では、第1シードのラファエル・ナダル(32=スペイン)が逆転勝ちを収めた。

 金星奪取の喜びは一夜明けて準決勝への闘志に切り替わっていた。穂積と二宮は会場内のコートでじっくりと練習をこなして決戦への準備を整えた。

 日本人ペアとしては杉山愛、藤原里華組以来16年ぶりの全仏4強入り。今年3月から杉山愛さんをコーチに迎えた穂積は「ここまで来たら抜きます!」と宣言した。加藤未唯と組んだ昨年の全豪は準決勝で敗れており、二宮も昨年のウィンブルドンでは準決勝で敗退した。二宮はその時のセン皓晴と再戦となるだけに「次こそベスト4の壁もハオチン(セン皓晴)の壁も破りたい」と語った。準々決勝ではパワーで勝る相手に対し、戦術を駆使して攻略。全豪優勝ペアに勝った事実は、今大会のみならず20年東京五輪でのメダル獲得にも期待を抱かせる。日本協会の土橋登志久強化本部長は「ハードルはあるが金メダルへの道は見えた」と語るなど、期待は膨らんでいる。

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2018年6月8日のニュース