“日本記録に最も近い男”増野元太 13秒64でV「いいリズムつかめた」

[ 2018年5月6日 14:31 ]

陸上 木南記念 ( 2018年5月6日    ヤンマーフィールド長居 )

<陸上・木南記念>男子110メートル障害で優勝した増野元太(右)
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 陸上の木南記念が6日、大阪市のヤンマーフィールド長居であり、男子110メートル障害は、“日本記録に最も近い男”の増野元太(24=ヤマダ電機)が13秒64で優勝した。序盤から前に出て、2位に0秒08差だった。

 「動きが合わず、スピードに乗れなかったが、いいリズムはつかめた。今後に生かしたい」

 4月末の織田記念で8着に沈んでいただけに、「中盤から後半でうまくいってなかった足の回転が、今回は動かすことができた」と、収穫があったようだ。ただし、まだ途上段階。冬場は、鵞足(がそく)炎による左膝痛に苦しみ、理想とする練習量の「50(%)ぐらい」しか積めなかった。「試合が実戦練習になっている」と、足場を固める作業を続ける。

 昨年の日本選手権予選で日本歴代2位の自己記録13秒40を出し、日本記録にあと0秒01に迫った。その勢いで世界選手権では日本勢10年ぶりに準決勝進出も果たした。3月は世界室内選手権の60メートル障害に出場。膝の痛みで万全な状態ではなく、予選落ちをしたが「ベストの走りをすれば、大差は付かない。それは世界選手権でも感じたこと。加速は変わらない。後は、トップスピードになってからの動きの速さが違う」と手応えと課題を持ち帰った。

 8月のアジア大会(ジャカルタ)優勝を今季の目標に掲げる。「そのためには確実に日本記録(13秒39)を出さないと。13秒2台を出さないと勝負できない」。2004年谷川聡が出した日本記録を更新し、世界に近づく夢を描く。

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2018年5月6日のニュース