eスポーツ「ぷよぷよカップ」、プレー歴25年のくまちょむV

[ 2018年5月6日 05:30 ]

優勝して賞金100万円を獲得したくまちょむ(セガゲームス提供)
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 eスポーツイベントの「ぷよぷよカップ」が、セガフェス2018(東京・秋葉原)で4月14日から2日間開催された。15日の決勝大会にあたるチャンピオンシップでは、プロ選手15人がトーナメントで激突。くまちょむが優勝して、賞金100万円を獲得した。

 14日は一般エントリーから参加したプレーヤー101人が争い、勝ち残った4人が日本eスポーツ連合によるプロライセンスを獲得。既に同ライセンスを保有していた強豪プレーヤーたちと“同格”となる形で、翌日の決勝大会でハイレベルなバトルを繰り広げた。決勝戦はともに屈指の実力者として知られるくまちょむとKamestryが対戦。2セット連取で栄冠に輝いたくまちょむは「これから大会が開かれるたびにぷよぷよというゲームが注目されることになります。プレーヤーとしてうれしいです」とプレー歴25年の第一人者らしい感慨を口にした。

 「ぷよぷよ」は日本を代表するパズルゲームの人気タイトル。かわいくてカラフルなブロック「ぷよ」やキャラクターたち、ぷよを4つつなげて消すだけという分かりやすいルール、対人戦でぷよの連鎖消去を争う高度なゲーム性などが融合し、91年の初代から最新作まで27年間にわたって根強いファンに支持され続けている。近年、eスポーツのムーブメントとともに対戦の面白さがあらためて脚光を浴びている。

 今回のぷよぷよ杯はプロライセンス制度を採用してから初の本格的なeスポーツイベントとなった。一般エントリーからは男女、年齢層とも幅広い出場者が集まり、「誰もが楽しめる」というたタイトルの魅力を鮮明にした。セガグループは決勝大会終了後、6月からぷよぷよ杯を隔月ペースで開催することを発表。大会実行委員長を務めたセガゲームス・宮崎浩幸氏は今後の展望について力を込めて語った。

 「ぷよぷよはブロックのタテヨコ移動と回転というシンプルな操作なのに、凄く戦略性を持っています。そうした魅力をeスポーツというキーワードをきっかけに、より多くの人々に知ってもらい、頭脳スポーツとしての可能性を示していければ…と考えています。今回の大会はゴールではなく、スタートです」

 一人でプレーして楽しい、仲間と競うともっと楽しい。多数のプレーヤーと名誉を懸けて競えば、もっと…。ぷよぷよ×eスポーツの“連鎖”にどれだけの可能性が秘められているのか、魅力にあふれる挑戦は始まったばかりだ。

 ≪来年2月まで隔月開催≫ぷよぷよ杯は6月大会(3日、東京・浅草)から来年2月まで隔月開催が決定。プロ選手と一般選手の混合戦で、上位アマにはプロライセンスを認定する。9月には優勝賞金100万円の特別大会を開催するほか、年間ランキング制度も導入する。大会エントリーは随時募集中。

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