日本女子 中国に惜敗銀、47年ぶり頂点逃す 美誠が意地の1勝

[ 2018年5月6日 05:30 ]

卓球 世界選手権団体戦第7日 ( 2018年5月5日    スウェーデン・ハルムスタード )

卓球世界選手権団体戦女子決勝、中国戦の第1試合で劉詩ブン(奥)を破りガッツポーズする伊藤
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 女子決勝で、日本は中国に1―3で敗れて3大会連続の銀メダルとなった。第1試合で伊藤美誠(17=スターツ)が元世界1位の劉詩ブンをフルゲームの末に下したが、平野美宇(18=日本生命)、石川佳純(25=全農)が続けず。71年名古屋大会以来、47年ぶりの世界一には届かなかった。中国は4大会連続21度目の優勝となった。

 日本は“勝負手”で最強のライバルに立ち向かったが、壁は厚かった。勝ったのは先陣を切った伊藤のみ。主将を務めた石川は「(自分は)内容的には最悪で、せっかくみまちゃんが勝ってくれたのに点数を取れなくて、貢献できなくて凄く悔しいし、情けない」と唇をかんだ。

 シングルス5試合で争う今大会、1、2番手の選手は試合がもつれれば、4、5番手で再び登場する。1次リーグを含めた7試合中5試合で、伊藤―石川―平野のオーダーだったが、馬場監督は決勝で伊藤―平野―石川と組み替えた。昨年のアジア選手権で中国選手を3連破して優勝した平野が2度、出場できる布陣だ。

 第1試合で伊藤が激戦の末に元世界1位の劉詩ブンを下した。最終第5ゲーム、1―5とリードされたが諦めずに追い上げ逆転。「自分からとにかく攻めていくことを心掛けた」。劉詩ブンの日本勢との対戦成績は過去38勝1敗。09年の福原愛以来、9年ぶりに撃破して同学年の平野にバトンをつないだ。

 だが、続く平野は「いい流れで回してくれたのに0―3で負けて悔しい。プレー自体は悪くなかったけど、結局、自分がミスをした」と元世界1位で16年リオ五輪、11、15、17年世界選手権女王の丁寧にストレート負け。第3試合の石川も元世界1位の朱雨玲に挑んだが、はね返された。第4試合で再び登場した平野も劉詩ブンに屈した。

 47年ぶりの世界一には届かず。ただ、団体の中国戦で14年アジア大会以来となる1勝を挙げた。伊藤は「今度は日本が絶対に中国を倒すという気持ちでやりたい」と前を向いた。着実に差を縮め、20年東京五輪でメダルの輝きを銀から金に変える。

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