春日野親方、理事選立候補見送りも?当選確実もタイミング最悪

[ 2018年1月25日 05:45 ]

春日野部屋傷害事件発覚

理事選前に暴行事件が発覚した春日野親方(右)
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 初場所後の2月1日には理事候補選挙の立候補が受け付けられ、10人以上の立候補者が出た場合は、2日に選挙が実施される。暴行事件が発覚したことで大きな影響が出そうだ。

 事件の存在を公表してこなかった春日野親方は16年に新理事となり、広報部長の要職に就いた。元日馬富士の暴行問題など、さまざまな不祥事では、協会執行部の中心として当事者の調査や情報収集を担った。だが調査する側から「される側」に回り、不祥事対応に追われる協会運営に支障を来す可能性も出てきた。所属する出羽海一門から2期目の出馬を推され、持ち票も多く当選は確実とみられていた。だが、問題発覚はタイミングとしては最悪といえる。ある親方は「(春日野親方は)立候補を見送る可能性もあるのでは」と指摘した。

 今回発覚した暴行事件以外に、春日野部屋では、春日野親方が弟子をゴルフクラブで殴ったことが11年に発覚している。親方は「やり過ぎた」と暴行を認めたが、弟子が被害届を出さなかったため事件化されなかった。

 元日馬富士の傷害事件では、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が責任を取って理事を辞任した。2月の理事候補選挙への出馬を希望していたとみられるが、暴行問題の加害者の師匠という立場を考慮する意見が、伊勢ケ浜一門内部で相次いだもようで、立候補断念に至った。

 暴行事件が発覚したことで、相撲協会はさらにダメージを受けたと言える。この状況で、春日野親方の監督責任は問われないままなのか。相撲協会の今後の対応が注目される。

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2018年1月25日のニュース