鶴竜「作戦ミス」初黒星 “11日目の壁”またも越えられず

[ 2018年1月25日 05:30 ]

大相撲初場所11日目   ●鶴竜―玉鷲○ ( 2018年1月24日    両国国技館 )

玉鷲(右)に押し出しで敗れる鶴竜
Photo By スポニチ

 一人横綱の鶴竜が初黒星を喫した。昨年初場所、春場所と連敗していた関脇・玉鷲に対し、まともに引いたところで攻め込まれ、押し出しで敗れた。平幕・栃ノ心は物言いがつく際どい勝負を制して10勝目。1敗で鶴竜と栃ノ心がトップに並んだ。平幕・大栄翔が敗れたため2敗力士が消え、3敗は大関・高安と2人だけになった。

 10日目までとは別人のような内容だった。玉鷲の突き、押しに対抗していた鶴竜が、突然はたきに出た。バランスを崩さなかった相手を呼び込む形となり、土俵を割った。「我慢できなかった。引いちゃった。それだけ」。開口一番の言葉に全てが集約されていた。

 “11日目の壁”を越えられなかった。鶴竜が初日から10連勝した14年九州、16年九州場所も11日目で敗れていた。帰り際には「その前の立ち合いが駄目。かましていくべきだった。作戦ミス」と敗因を分析した。

 横綱、大関戦を終えている栃ノ心と違い、残り4日で2大関らとの対戦を残す。「こんな相撲を取っているようじゃ駄目」。4場所連続休場からの復活優勝を果たすには、痛恨の1敗をどう生かすかに懸かっている。

続きを表示

2018年1月25日のニュース